方針
(1) は除法の等式 に共通解を代入するだけでよい。(2)ではまず を で割った余り を実際に求める。 と の共通解は と の共通解なので,さらに と の共通実数解に絞る。 の候補 が本当に を満たすことまで確認する。
解答
(1) を で割った商を とすると,余りが であるから と書ける。 が方程式 と の共通解であるとする。このとき である。上の等式に を代入すると となる。したがって は の解である。
(2)
実際に を で割ると,商は であり,余り はである。これは と因数分解できる。
ここで である。したがって と の共通実数解は, も満たすので,候補は に限られる。
実際にであり,またである。よって と はともに を満たす。また であるから,除法の等式 より も満たす。
(1) と, の関係から, と の共通の実数解は と の共通実数解に一致する。したがって である。ただし の場合は,これは同じ解 を表す。
多項式の互除法と同じ流れで、共通零点の候補を次数の低い余りへ落とす。
総評
難度6,計算量5。目安時間は25分。多項式の割り算を2回使うユークリッド法型の問題である。 の候補を出しただけでは不十分で,候補 が を満たすことを代入で確認する必要がある。 のとき重複して1つの解になる点も,結論の書き方で注意したい。 候補 は余り の零点であるだけでなく、 も直接確認して十分性を確定する。