方針
共通余りを引いた が を根にもつことから,まず または を示す.(3)では与えられた を4次式の導関数と見て,共通余りの傾きを2通りに計算する.差の因数分解から先に を導き,(2)と合わせる.
解答
(1)
は2つの割り算の共通の余りである。したがって とおくと,はで割り切れ,かつでも割り切れる。よって である。または3次式であり,は2次式で割った余りなので1次式以下である。したがっては3次式である。
(2)
3次式が相異なる4つの実数根をもつことはできない。ところが(1)より,はいずれもの根である。したがってのうち少なくとも2つは等しい。
条件として が与えられている。したがって等しい可能性がある組は だけである。よって である。
(3) とおくと,与えられた は積の微分そのものだからである.よって共通の余り は1次式以下である.したがって,区間
と でその傾きを計算すると左辺と右辺を整理すると,それぞれしたがって両者の差を因数分解してを得る.ここでだから,もう一方の因子が0でなければならない.よってである.
(2) より または である. ならから を得る.また ならから を得る.したがって,どちらの場合にもとなる.
総評
難度7、計算量7。共通余りを引いて根の個数に持ち込む前半と,特別なの構造を使う後半で構成される。がの導関数になっていることに気づくと,根での値が整理しやすい。条件,により,等しい可能性がまたはに限られる点を明確に書きたい。目安時間は28分前後。
第(3)問では,共通余りの傾きを2つの区間で比較すると積 が現れる.長さ が正であることから消える因子を確定し,設問の順序どおり長さの一致から端点の一致へ進む.