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東北大学 2009年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第3問

実数の間の等式52+735273=2(注)を以下の手順に従って示せ.

(1)
係数が整数であるxの3次方程式で
x=52+735273が解になるものを1つ求めよ.

(2)
(1)で求めた3次方程式を解くことにより,等式(※)を証明せよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安12

数と式方程式・不等式 置換、展開・因数分解、一意性証明

方針

与えられた数をそのまま扱うのではなく,2つの3乗根をu,vとおく。積uvが1になることを確認すると,x=uvの3乗がu3v33uv(uv)で表せる。これによりxが満たす整数係数の3次方程式を作り,因数分解して実数解が1つだけであることを示す。

解答

(1) u=52+73,v=5273,x=uv とおく。このとき uv=(52+7)(527)3=50493=1 である。また u3v3=(52+7)(527)=14 である。

したがってx3=(uv)3=u3v33uv(uv)=143xである。よってxx3+3x14=0 の解である。

(2)

(1) で得た3次方程式を因数分解すると x3+3x14=(x2)(x2+2x+7) である。2次式について x2+2x+7=(x+1)2+6>0 であるから,実数解をもたない。したがって実数解は x=2 だけである。

もとの 52+735273 は実数であり,(1)の3次方程式の解である。実数解はただ1つなので,その値は2である。よって 52+735273=2 が示された。

別解

解法2(3乗の形を直接見抜く)

方針

(1+2)3(21)3 を展開し,2つの3乗根を直接簡単化する.誘導とは別の短い検算になる.

解答

展開すると(1+2)3=1+32+6+22=7+52であり,(21)3=226+321=527である.1+2>021>0 だから,実数の3乗根を取って52+73=1+2,5273=21.したがって52+735273=(1+2)(21)=2である.

総評

難度5、計算量4。uv=1となるように2つの3乗根を置くのが決定的である。3乗の展開でx3+3x14=0を作った後,2次因子が実数解を持たないことまで確認すれば,等式の証明になる。目安時間は12分前後で,候補x=2を代入するだけで終わらず,一意性を示すことが大切である。

誘導解法では3次方程式を作っただけで終わらず,実数解が 2 だけであることを示す.直接展開する別解は結論の強い検算になる.

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出典: 東北大学 2009年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。