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東北大学 2006年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第6問

連立不等式1x2y0が表すxy平面内の領域をDとする.
また,aを定数とし,不等式yx23ax+2a2が表すxy平面内の領域をEとする.
以下の問に答えよ.

(1) DEとが共通点をもつような実数aの範囲を求めよ.

(2) (1)の範囲のaに対して,DEとの共通部分の面積S(a)を求めよ.

(3) (2)で求めたS(a)の最大値を求めよ.

難易度7/ 10計算量7/ 10目安28

積分図形と方程式 面積計算、場合分け、微分による最大最小

方針

共通部分があるには,1x2 のどこかで放物線 y=(xa)(x2a)x 軸以下に来ればよい。したがって根の区間 [a,2a][1,2] の重なりを調べる。面積は,重なった x 区間で上端が y=0,下端が放物線になる部分を積分する。a=1 を境に積分区間が変わるので,最後の最大値も2区間に分けて微分する。

解答

(1)

領域 D1x2,y0 であり,領域 Eyx23ax+2a2 である。したがって共通点をもつためには,ある x1x2 を満たし,かつ x23ax+2a20 となることが必要十分である。

左辺は x23ax+2a2=(xa)(x2a) である。これが0以下になる x が存在するには,まず a>0 であり,区間 [a,2a][1,2] と交わればよい。交わりの条件は 2a1,a2 であるから 12a2 である。

(2)

共通部分では 0y(xa)(x2a) である。
よって面積は次の定積分で求められる。{0(xa)(x2a)}dx12a1 のとき,[a,2a][1,2] の共通部分は [1,2a] である。したがってS(a)=12a{(xa)(x2a)}dx=12a(x2+3ax2a2)dx=[x33+3a2x22a2x]12a=(a2)(2a1)26である。 1a2 のとき,[a,2a][1,2] の共通部分は [a,2] である。したがってS(a)=a2{(xa)(x2a)}dx=[x33+3a2x22a2x]a2=(a2)2(5a4)6である。

よってS(a)={(a2)(2a1)26(12a1),(a2)2(5a4)6(1a2)である。

(3)

まず 12a1S(a)=(a2)(2a1)26 を微分すると S(a)=(2a1)(32a)2 である。この区間では S(a)0 なので,最大は a=1S(1)=16 である。

次に 1a2S(a)=(a2)2(5a4)6 を微分すると S(a)=(a2)(5a6)2 である。したがって 1<a<2 の内部の極値は a=65 であり,1a65 で増加,65a2 で減少する。よってこの区間の最大値はS(65)=(45)226=1675である。 1675>16 だから,全体での最大値は 1675 である。

放物線が x 軸以下になる区間と帯 1x2 の重なりが積分区間である。

総評

難度7,計算量7。目安時間は28分。放物線の根 a,2a と固定区間 [1,2] の重なりで全体が決まる。a が正であること,a=1 を境に積分区間が [1,2a] から [a,2] に変わることを明示したい。最大値では端点 a=1/2,1,2 と内部点 a=6/5 を比較するのが採点上重要である。 2つの式は a=1 でともに 1/6 となるため、場合分けの接続も連続性で検算できる。

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出典: 東北大学 2006年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。