方針
座標の符号は変わっても,原点までの距離だけを見ると,距離 から1回で終了するのはサイコロの目が のときである。特に では毎回終了確率が ,終了しない確率が で,終了しなければ再び距離は から の範囲に入る。初期座標7では1回目に原点へは行けず,必ず距離 から に移ることを使う。
解答
(1)
点の座標の絶対値を とする。 のとき,1回のサイコロで原点に移るのは,出た目がちょうど の場合である。したがって,1回で終了する確率は常に である。
また,1回で終了しなかった場合,移動後の原点からの距離は であり,これは のいずれかである。したがって再び「距離が1から6の範囲にある」状態に戻る。
ちょうど2回で終了するには,1回目で終了せず,2回目で終了すればよい。よって求める確率は である。
(2)
同じ考え方で,ちょうど3回で終了するには,最初の2回は終了せず,3回目で終了すればよい。したがって である。
(3)
初めの座標が7のとき,1回目に出る目は から なので,1回では原点に到達しない。1回目の後の原点からの距離は のいずれかである。
したがって のとき,求める確率は である。 のときは,1回目の後に距離 から の状態となり,そこからちょうど 回目に終了すればよい。上で見たように,距離 から の状態では「終了しない」を 回続け,最後に終了する確率は である。よってである。
総評
難度は10段階中6、計算量は10段階中5。試験場での目安は20分で、状態を座標そのものではなく原点からの距離に圧縮できるかが要点である。採点点は、距離 から では毎回終了確率が であること、終了しない場合も同じ型の状態に戻ること、初期座標7では1回目に終了できないことを明示する点にある。座標の正負を追い続けると場合分けが増えるので、絶対値で整理するのが安全である。