方針
前期文系第3問と同じく,赤玉3個の位置を10回の取り出し位置から選ぶと考える。(1)は直接の順序確率,(2)(3)は赤玉の位置集合で数える。(4)は4回目までの赤玉の個数を,各回に赤玉が出たかどうかの和として見れば,期待値の加法性により各回の赤玉確率を足せばよい。
解答
(1)
4回目に初めて赤玉が取り出されるには,最初の3回が青玉で,4回目が赤玉であればよい。よって である。
(2)
10回の取り出し位置のうち,赤玉3個が現れる位置だけに注目する。赤玉3個の位置は全体で 通りあり,どれも同様に確からしい。8回目が終わった時点で赤玉がすべて取り出されているためには,赤玉3個の位置がすべて1回目から8回目までに入っていればよい。したがって である。
(3)
赤玉がちょうど8回目ですべて取り出されるとは,8回目が3個目の赤玉であるということである。したがって8回目を赤玉の位置として固定し,残り2個の赤玉の位置を1回目から7回目までの中から選べばよい。よって である。
(4)
4回目までに取り出されている赤玉の個数をとする。回目に赤玉が出たとき1,そうでないとき0をとる変数をとすると である。各回について,その位置に赤玉が来る確率は である。したがって期待値の加法性より である。
別解
解法2((4):確率分布から期待値を求める)
方針
4回までに出る赤玉の個数を とし,赤玉3個・青玉7個から4個を選ぶ超幾何型の分布を直接作る.期待値の加法性を使わない検算にもなる.
解答
を4回目までに取り出した赤玉の個数とする. となるのは,赤玉3個から 個,青玉7個から 個を選ぶ場合だからである.したがってよって(4)の期待値は である.
総評
難度5、計算量5。赤玉の位置を選ぶ考え方で(2)(3)を統一できる。期待値は分布をすべて出さなくても,各回が赤玉である指示変数の和として処理できるのが重要である。目安時間は15分程度で,(3)を「8回目まで」ではなく「ちょうど8回目」と読むことが失点防止になる。
採点点は,(1)の順序確率,(2)(3)の位置集合,(4)の期待値の加法性である.別解の確率分布からも が一致し,相互検算できる.