方針
中点 を基準にして,ベクトル和と平方和をそれぞれ整理する。ベクトル和では点 の位置ベクトルが消えるため,中点 が一致するかどうかの問題になる。点 の条件は に直し,点 の条件は中点公式で に直す。最後は,(2) と (3) で得られる2つの平面の方程式を比較して,一致条件を定数項の一致として判定する。
解答
(1)
位置ベクトルを用いて考える。任意の点 に対してである。同様にである。したがって条件はと同値であり,点 には依存しない。
ここで はそれぞれ の中点だからである。よって上の条件は すなわち を意味する。
しかし, なら と書けるので,4点 は を通り で張られる同一平面上にある。これは四面体であることに反する。したがって である。
(2)
中点 を用いるとである。したがって条件は すなわち と同値である。
よって点 の軌跡は,2点 から等距離にある点全体である。したがって である。
(3)
中点公式を使う。 は の中点なので である。同様に である。与えられた条件から となるので である。
ここで とおくと である。したがってすなわち であるから右辺は四面体によって決まる定数であり, のとり方に依存しない。よって である。
(4)
(2) の軌跡を式で表す。点 が に対応する平面上にあることは と同値である。, とおくと より である。
一方,(3) の軌跡はで表される平面である。四面体では なので,この2つは同じ法線方向をもつ平行な平面である。したがって両者が一致するための必要十分条件は,右辺の定数が等しいこと,すなわち である。よって であり,長さは正だから が必要十分条件である。
中点を結ぶ方向の確認
2つの軌跡は、いずれも を法線にもつ平面になる。
総評
難度は10段階中7、計算量は10段階中6。目安時間は30分前後で、ベクトルの和を中点に直す発想と、平方和を中点公式で処理する力が問われる。得点の中心は、(1) で が消えること、(2) で垂直二等分平面を出すこと、(3) で を内積に変えることの3点である。(4) は2つの平面の法線が同じであることを見て、定数項だけを比較すると整理しやすい。 の場合を四面体に反すると説明する部分と、長さ条件を二乗から戻す部分で論証を省かないことが重要である。