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東北大学 2011年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

以下の問いに答えよ。

(1) 実数xに関する連立不等式{x1,23x+a3x1が解をもつような実数aの範囲を求めよ。

(2) x1を満たすすべての実数xに対し不等式3x+a3xaが成り立つような実数aの範囲を求めよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安18

指数・対数方程式・不等式 置換、範囲評価、場合分け

方針

t=3x とおき、x1t1/3 に移す。(1) は「ある t が存在する」条件なので、at2t2 の右辺の最大値を求める。(2) は「すべての t」に対する条件であり、1t の符号が変わる t=1 で分けて a の上下限を決める。

解答

(1)
t=3x とおくと、x1t13である。第2不等式は、t>0 より2t+at1at2t2となる。したがって、連立不等式が解をもつための必要十分条件はamaxt1/3(t2t2)である。

ϕ(t)=t2t2 とおくとϕ(t)=14t<0(t13)だから、ϕ はこの範囲で単調減少する。最大値は左端 t=1/3ϕ(13)=1329=19である。よってa19(答)となる。端点 a=1/9t=1/3、すなわち x=1 で実現する。

(2)
同じ置換により、求める条件はt+atat2+a(1t)0がすべての t1/3 で成り立つことである。

1/3t<1 では 1t>0 なのでat21tが必要十分である。右辺を u(t) とおくとu(t)=t(t2)(1t)2<0(13t<1)だから、その最大値は t=1/3 のときの 1/6 である。したがってa16を得る。

t=1 では左辺は常に 1 である。t>1 では 1t<0 なのでat2t1=t+1+1t1が必要十分である。s=t1>0 とおけばt2t1=s+2+1s4で、等号は s=1、すなわち t=2 のときに成り立つ。よってa4である。

以上を合わせて16a4(答)となる。

別解

解法2(2次関数の区間最小値)

方針

置換 t=3x の後、各不等式の左辺を t の上に開く2次関数として扱う。(1) は区間上の最小値が0以下となる条件、(2) は区間上の最小値が0以上となる条件である。(2) では頂点 t=a/2t1/3 に入るかで分ける。

解答

(1)
t=3x とおくと t1/3 であり、連立不等式の第2式はh(t)=2t2t+a0となる。t1/3 ではh(t)=4t1>0だから、h の区間最小値はh(13)=a19である。したがって h(t)0 を満たす t1/3 が存在するための必要十分条件はa190である。よってa19(答)となる。

(2)
条件は、2次関数Fa(t)=t2at+aがすべての t1/3 で非負となることである。頂点は t=a/2 である。

a<2/3 のとき、頂点は区間の左側にあり、Fat1/3 で増加する。よってmint1/3Fa(t)=Fa(13)=19+23aである。これが非負となる条件は a1/6 である。

a2/3 のとき、頂点は区間内にあるからmint1/3Fa(t)=Fa(a2)=aa24=a(4a)4である。この範囲では a>0 なので、最小値が非負となる条件は a4 である。

2つの場合を合わせて16a4(答)となる。

総評

目安時間は18分。指数の正負を t=3x で整理し、x1 からt1/3 を正確に移すことが最初の採点点である。(1) は存在条件、(2) は全称条件であり、同じ置換でも最大値と区間最小値のどちらを見るかが異なる。(2) の係数分離では t=1 の前後で不等号が反転するため、符号確認を省略しない。別解の2次関数処理では、頂点 t=a/2 が定義域に入る境目 a=2/3 を明示すると答案が安定する。

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出典: 東北大学 2011年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。