方針
まず対数の中身を10の指数で整理する。10x10y/10=10x+y−1、10000⋅100x/100y=102x−2y+4、1000⋅103x/10y=103x−y+3 であり、最後の指数は前2つの指数の和になる。そこで u=x+y−1、v=2x−2y+4 と置くと、中身は 10u+10v−10u+v になる。log10T≧0 は T≧1 と同値で、これを (10u−1)(10v−1)≦0 に直す。
解答
対数の中身を整理する。まず 1010x×10y=10x+y−1 である。また10000×100y100x=104×102y102x=102x−2y+4であり 1000×10y103x=103x−y+3 である。
ここで u=x+y−1,v=2x−2y+4 とおくと u+v=3x−y+3 である。したがって対数の中身は 10u+10v−10u+v である。
与えられた不等式は log10(10u+10v−10u+v)≧0 である。底10は1より大きいので、これは 10u+10v−10u+v≧1 と同値である。左辺を移項すると 10u+10v−10u+v−1≧0 である。ここで 10u+10v−10u+v−1=−(10u−1)(10v−1) だから、条件は (10u−1)(10v−1)≦0 となる。
指数関数 10w は単調増加であり 10w−1 の符号は w の符号と一致する。したがって (10u−1)(10v−1)≦0 は uv≦0 と同値である。
元の x,y に戻すと (x+y−1)(2x−2y+4)≦0 である。2は正なので (x+y−1)(x−y+2)≦0 である。
よって求める領域は、2直線x+y=1,x−y+2=0に対して2因子の符号が反対になる2つの対頂領域であり、境界線も含む。
総評
難度4、計算量4。目安時間は16分。対数不等式を指数の符号問題へ直す問題である。指数の整理で 3x−y+3=(x+y−1)+(2x−2y+4) になることに気づくと、10u+10v−10u+v が 1−(10u−1)(10v−1) に変形できる。log10T≧0 は T≧1 であること、境界線を含むことを忘れない。最後の図示では2直線が作る4領域のうち2因子の符号が反対になる領域を符号表で確認するとよい。 別解監査では、指数を正の新変数に置く方法も同じ因数分解に帰着するため独立解法として数えず、符号表の検算に用いた。
冊子PDFで見る東北大の指数・対数の問題で問題集を作る
出典: 東北大学 2014年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。