方針
(1) は指数関数の接線をそのまま求める。(2)は接点を基準にと置き,を微分で示して,接線との共有点が接点だけであることを確認する。(3)ではとの差を考えると下に突き出ない凸な関数になり,1点のみ共有するには最小値が0,つまり接する必要がある。接点をとしてを表し,を1変数で最大化する。
解答
最大時の模式図.1点だけ共有するため,差の関数はその点で最小値0をとる.
(1)
の導関数はである。したがって,点における接線の傾きはであり,接線は である。よって である。
(2)
接線と曲線の共有点を調べる。とおくと,曲線上の点が接線上にもある条件は である。で割ると となる。
ここで とおく。すると であるから,で減少し,で増加する。また である。したがってであり,等号はのときだけである。よって共有点は,すなわち の点のみである。
(3)
とが共有点をもつとし,その座標をとする。関数 を考えると,との共有点はの解である。で だから,は下に凸である。またでもでもである。したがって共有点が1点だけであるためには,その点で最小値0をとり,2曲線が接する必要がある。
接点をとする。の傾きは なので,接する条件から である。よって である。また接点が上にあるので である。だから となり, である。
したがって である。これを とおく。微分すると である。は,とおくと すなわち である。よって であり, である。また なので,この点で最大となる。
したがって である。求める値は である。
総評
難度7、計算量6。指数関数と対数関数が1点だけ共有する条件を,接する条件として正当化するところが中心である。差の関数が下に凸で両端で大きくなることを確認すれば,1点共有は最小値0と同値になる。最後の最大化ではを接点の座標で表し,を導く。目安時間は25分前後。
1点共有を単に「接する」と仮定せず,差 の狭義凸性と定義域両端での発散から正当化する.最大化後は となり対数の定義域条件も満たす.