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東北大学 2009年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

すべての実数xに対して不等式22x+2+a2x+1a>0が成り立つような実数aの範囲を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安15

指数・対数方程式・不等式 置換判別式、場合分け

方針

2xは正の値全体を動くので,t=2xと置いてt>0における2次式の正値条件に直す。4t2+at+1aは上に開く2次式であり,a0ならt>0で単調増加,a<0なら頂点が正の範囲に入る。したがって,最小値がどこで現れるかをaの符号で分け,端に近づく場合はt=0が含まれないことにも注意して不等式を決める。

解答

すべての実数xに対して 22x+2+a2x+1a>0 が成り立つ条件を求める。t=2xとおくと,xが実数全体を動くときtt>0の範囲を動く。また 22x+2=4(2x)2=4t2 であるから,求める条件は f(t)=4t2+at+1a>0 がすべてのt>0で成り立つことである。

まずa0のときを考える。このときt>0では f(t)=8t+a>0 であるから,f(t)t>0で増加する。したがってt+0のときの極限 limt+0f(t)=1a を見ればよい。1a<0なら十分小さい正のtf(t)<0となるので不適である。一方,1a0なら,t>0に対して f(t)>1a0 またはa=1のときもf(t)=4t2+t>0となり条件を満たす。よって 0a1 である。

次にa<0のときを考える。このとき頂点 t=a8 は正の範囲にある。したがって必要十分条件は頂点での値が正であることである。最小値は f(a8)=1aa216 だから 1aa216>0 が必要十分である。両辺を16倍して整理すると a2+16a16<0 である。この2次式の根は a=8±45 なので 845<a<8+45 である。いまa<0を考えているから 845<a<0 となる。

以上を合わせて,求めるaの範囲は 845<a1 である。下端では頂点でf(t)=0となるため不可,上端a=1t>0f(t)=4t2+t>0となるため可である。

別解

解法2(aについて解く)

方針

t=2x>0 とした後,二次式を a の一次不等式と見て,0<t<1t>1 から得られる上限・下限をそれぞれ最適化する.端点が実際に許されるかも元の厳密不等式で確認する.

解答

t=2x とおくと,条件は4t2+1+a(t1)>0(t>0)である.

0<t<1 ではa<4t2+11tである.右辺を U(t) とするとU(t)=4t2+8t+1(1t)2>0(0<t<1)なので,その下限は t+0 における 1 である.したがって必要条件は a1 であり,a=1 でも4t2+t>0だから上端は許される.

t>1 ではa>4t2+1t1である.V(t)=4t2+1t1とおけばV(t)=4t28t1(t1)2であり,Vt=1+52で最小になる.このときmint>1V(t)=8+45だからa>845が必要十分である.

両側を合わせると845<a1となる.下端ではある正の t で等号が生じるため含まれない.

総評

難度5、計算量5。指数不等式をt=2x>0の2次式に直すところが入口である。t=0は実際には取らないが,t+0の極限が負なら不適になる点が端点処理の要点である。a<0では頂点が正の範囲に入るため,最小値を直接調べる。目安時間は15分前後で,a=1を含め,下端を含めないことまで書けば安定する。

採点点は,t=2xt>0 全体を動くこと,a の符号による最小位置の違い,開端 t=0 の扱い,2つの端点の可否である.別解では t<1t>1 で不等号の向きが変わる点に注意する.

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出典: 東北大学 2009年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。