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東北大学 2012年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第3問

空間内に4点A(0,0,1)B(3,1,1)
C(1,4,4)D(1,1,2)がある。
Aを含み,直線ADに垂直な平面をLとする。
以下の問いに答えよ。

(1) 0<t<1に対し,線分BCt:(1t)に内分する点をNとする。
Nから平面Lに下ろした垂線とLの交点をHとするとき,
Hの座標を求めよ。

(2) Pを平面L上を動く点とするとき,
2PB2+PC2の最小値を求めよ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安28

ベクトル図形と方程式 座標設定ベクトル成分計算微分による最大最小

方針

(1) は平面 L の法線が AD=(1,1,1) であることから、平面方程式 x+y+z=1 を作る。内分点 N=(1t)B+tC を求め、法線方向に平面まで下ろして H を出す。(2)は重み付きの中点公式を使い、2PB2+PC2=3PG2+ 定数の形に直す。あとは点 G=(2B+C)/3 から平面 L までの距離を求めればよい。

解答

(1) AD=(1,1,1) であるから、点 A(0,0,1) を通り AD に垂直な平面 Lx+y+z=1 である。

N は線分 BCt:(1t) に内分するので N=(1t)B+tC である。したがって N=(1t)(3,1,1)+t(1,4,4)=(32t,1+3t,1+3t) である。 N から平面 L へ下ろす垂線は法線方向 (1,1,1) に平行であるから H=Nλ(1,1,1) とおける。Hx+y+z=1 上にある条件は (32tλ)+(1+3tλ)+(1+3tλ)=1 である。よって 5+4t3λ=1 から λ=4+4t3 である。したがってH=(510t3,1+5t3,1+5t3)である。

(2)
重み付きの中心 G=2B+C3 を考える。計算すると G=(73,2,2) である。任意の点 P について 2PB2+PC2=3PG2+(2GB2+GC2) が成り立つ。ここで BC=(2,3,3),BC2=22 であり、GB=BC/3GC=2BC/3 だから 2GB2+GC2=2229+4229=443 である。

したがって、2PB2+PC2 を最小にするには、平面 L 上の P について PG を最小にすればよい。これは G から平面 L へ下ろした垂線の足で起こる。

G について 73+2+21=163 であるから、平面 x+y+z=1 までの距離の2乗は (16/3)212+12+12=25627 である。よって求める最小値は 325627+443=3889 である。

別解

解法2(平面上の座標で平方完成)

方針

平面 Lz=1xy と表して点 P の自由度を2つにする。(1)は法線方向への射影を計算し、(2)は目的式を x,y の正定値2次式として展開して平方完成する。

解答

(1) AD=(1,1,1) だからL: x+y+z=1.またN=(1t)B+tC=(32t,1+3t,1+3t).垂線の足を H=Nλ(1,1,1) とおく。HL より5+4t3λ=1,λ=4+4t3.したがってH=(510t3,1+5t3,1+5t3).(2)
P=(x,y,z)L とすると z=1xy である。これを直接代入して整理すると2PB2+PC2=6x2+6xy+6y28x6y+46.u=x59,v=y29と置けば2PB2+PC2=6u2+6uv+6v2+3889.ここで6u2+6uv+6v2=3(u+v)2+3u2+3v20であり、等号は u=v=0 のときに成立する。よって最小値は3889である。

総評

難度6、目安時間28分。文系後期第4問の中点を、重み 2:1 の中心へ一般化した問題である。(1)は射影計算を丁寧に行えばよい。(2)は 2PB2+PC2 を点 (2B+C)/3 からの距離に変換できるかが勝負で、展開してもよいが、重み付き中心を使うと計算がかなり短くなる。 重み付き中心による解法に加え、平面の式を代入して正定値2次式を平方完成する独立答案も用意した。

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出典: 東北大学 2012年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。