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東北大学 2013年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第6問

半径1の円を底面とする高さ12の直円柱がある。
底面の円の中心をOとし,直径を1つ取りABとおく。
ABを含み底面と45∘の角度をなす平面でこの直円柱を2つの部分に分けるとき,
体積の小さい方の部分をVとする。

(1) 直径ABと直交し,Oとの距離がt (0≦t≦1)であるような平面で
Vを切ったときの断面積S(t)を求めよ。

(2) Vの体積を求めよ。

難易度7/ 10計算量7/ 10目安30分

積分、図形と方程式 体積計算、場合分け、座標設定

方針

直径 AB を x 軸、底面内でそれに垂直な方向を y 軸、高さ方向を z 軸にとる。切断平面は z=y としてよく、小さい部分は各 x=t 断面で 0≦z≦min⁡(y,1/2) となる部分である。断面の半幅 1−t2 が円柱の高さ 1/2 を超えるかどうかで場合分けし、最後に左右対称性で t≧0 の積分を2倍する。

解答

(1)
底面を xy 平面、高さ方向を z 軸にとり、直径 AB を x 軸上におく。円柱は x2+y2≦1,0≦z≦12 で表される。AB を含み底面と 45∘ の角をなす平面は、向きを選べば z=y と表せる。小さい方の部分 V は、y≧0 側でこの平面の下にある部分である。

直径 AB と直交し、O との距離が t である断面を考える。これは x=t または x=−t の断面で、面積は同じである。この断面内で y の範囲は −1−t2≦y≦1−t2 である。小さい部分に関係するのは 0≦y≦1−t2 であり、各 y に対する高さは min⁡(y,12) である。 0≦t≦1/2 のときは 1−t2≧1/2 だから、S(t)=∫01/2y dy+∫1/21−t212 dyである。したがってS(t)=14+12(1−t2−12)=121−t2−14である。 1/2≦t≦1 のときは 1−t2≦1/2 だから、平面 z=y が上面に達しない。よって S(t)=∫01−t2y dy=1−t22 である。

以上よりS(t)={121−t2−14(0≦t≦12),1−t22(12≦t≦1)である。

(2)
断面積は x=t と x=−t で同じなので、体積はV=2∫01/2(121−t2−14)dt+2∫1/211−t22 dtである。

ここでI=∫01/21−t2 dtは、単位円の第1象限で 0≦t≦1/2 にある部分の面積である。四分円から、中心角 π/4 の扇形と直角三角形との差を引けばI=π4−(π8−14)=π8+14.したがって2∫01/2(121−t2−14)dt=2I−122=2π8.また2∫1/211−t22 dt=∫1/21(1−t2) dt=23−5212である。したがって V=23+2π8−5212 である。

x=t で切った断面を yz 平面上に描くと、場合分けは次のように見える。青色部分の面積が S(t) である。

総評

難度7、目安時間30分。立体を一気に扱わず、AB に垂直な断面で面積を求めるのが正攻法である。採点上は、断面の半幅 1−t2 と円柱の高さ 1/2 の大小で場合分けする理由を明示することが重要になる。典型ミスは、y<0 側も小さい部分に含めてしまうこと、また最後の体積で左右対称の2倍を忘れることである。

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出典: 東北大学 2013年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。