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東北大学 2014年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第3問

nを自然数とする。次の連立不等式が表すxy平面の領域をDnとする。{0x3n03y2x+3Dnに含まれ,x座標,y座標ともに整数である点(x,y)の個数をanとする。

(1) a1を求めよ。

(2) an+1anを用いて表せ。

(3) anを求めよ。

(4) Dnの面積をSnとする。次の極限値を求めよ。limnn(anSn1)

難易度5/ 10計算量5/ 10目安22

数列図形と方程式整数 数え上げ、階差数列、極限計算

方針

整数点を数えるには、各整数 x に対して許される整数 y の個数を数える。条件は 0y(2x+3)/3 なので、個数は (2x+3)/3+1 である。x を3で割った余りで見ると増分が規則的になり、Dn+1Dnx=3n+1,3n+2,3n+3 の3本の縦列を加えたものとして数えられる。面積は上側境界を積分して求め、最後は anSn の式を代入して極限を計算する。

解答

(1) n=1 のとき 0x3 であり、整数 x0,1,2,3 である。条件 03y2x+30y2x+33 である。

x について整数 y の個数を数えるとx0y(2x+3)/3個数00y1210y5/3220y7/3330y34である。したがって a1=2+2+3+4=11 である。

(2) Dn+1Dn に、整数 x について x=3n+1,3n+2,3n+3 の3本の縦列を加えたものである。各列での整数 y の個数を数える。 x=3n+1 のとき 2x+33=6n+53=2n+53 なので、整数 y0,1,,2n+12n+2 個である。 x=3n+2 のとき 2x+33=6n+73=2n+73 なので、整数 y2n+3 個である。 x=3n+3 のとき 2x+33=6n+93=2n+3 なので、整数 y2n+4 個である。

したがって増える整数点の個数は (2n+2)+(2n+3)+(2n+4)=6n+9 であり an+1=an+6n+9 である。

(3)

(2) より an=a1+k=1n1(6k+9) である。a1=11 だからan=11+6(n1)n2+9(n1)=11+3n23n+9n9=3n2+6n+2である。よって an=3n2+6n+2 である。

(4)

領域 Dn の面積は Sn=03n2x+33dx である。したがってSn=[x23+x]03n=3n2+3nである。

よってanSn1=3n2+6n+23n2+3n1=3n+23n2+3nである。したがってn(anSn1)=n(3n+2)3n2+3n=3n+23n+3であり、極限値は 1 である。

別解

解法2(床関数を3列ずつまとめる)

方針

各整数 x に対する整数 y の個数を床関数で表し、x=3k,3k+1,3k+2 の3種類に分けて和を直接計算する。得られた an から (1)(2) を確認し、面積との比の極限へ進む。

解答

各整数 x を固定すると、条件を満たす整数 y の個数は2x+33+1である。x を3で割った余りごとに分けるとxk の範囲y の個数3k0kn2k+23k+10kn12k+23k+20kn12k+3となる。

(3)

上の表から直接和を取るとan=k=0n(2k+2)+k=0n1(2k+2)+k=0n1(2k+3)=(n+1)(n+2)+n(n+1)+n(n+2)=3n2+6n+2である。

(1)

n=1 を代入してa1=3+6+2=11である。

(2) an+1an=3{(n+1)2n2}+6=6n+9だからan+1=an+6n+9である。

(4) Sn=03n2x+33dx=3n2+3nなのでn(anSn1)=3n+23n+31である。

総評

難度5、計算量5。目安時間は22分。格子点を各 x ごとに縦に数える問題である。(1) は小さい表で確認し、(2) では Dn+1Dn に3列を追加するだけであることを使うと、床関数を直接扱わずに済む。増分 6n+9 を出した後は階差数列で an が求まる。(4) は面積 Sn=3n2+3n と比較するだけだが、an/Sn1 の分子を取り違えないようにする。 別解監査では、解法1は領域を3列ずつ拡張する階差法、解法2は床関数の和を剰余類で直接計算する方法であり、独立した数え方として両方を収録した。

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出典: 東北大学 2014年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。