方針
漸化式を と見て、まず より大きい範囲に入ることを帰納法で示す。次に正の固定点 を求め、 が増加関数であることから を保つ。(4)は平均値の定理を に適用し、 上で が1未満に抑えられることを使って差が等比的に縮むことを示す。
解答
(1)
まず である。次に と仮定する。このとき は すなわち から成り立つ。したがって である。よって帰納法により である。
(2)
正の実数 が を満たすとする。分母は正なので整理して すなわち である。因数分解すると である。正の解は二次方程式 から である。
(3) とおく。 では の微分が であるから、 は増加関数である。
(2) の は を満たす。また である。もし なら、増加性より である。したがって帰納法により である。
(4)
(1),(3)より、すべての について である。 で である。この区間では 、 だから である。
平均値の定理より、 と の間のある数 を用いて と書ける。したがって である。よって、例えば とすれば条件を満たす。
さらに であり、 だから右辺は0に収束する。したがって である。
総評
難度7、目安時間32分。漸化式を関数反復として見て、固定点への収束を示す問題である。 に閉じ込めるだけでは極限の存在はまだ不足で、(4)の平均値の定理による縮小評価が収束の決め手になる。導関数の評価は粗くてよいので、 で1未満の上界を明示することが重要である。