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東北大学 2015年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

a>0を実数とする。
関数f(t)=4t3+(a+3)t0t1における最大値をM(a)とする。

(1) M(a)を求めよ。

(2) 実数x>0に対し、g(x)=M(x)2とおく。
xy平面において、
関数y=g(x)のグラフに点(s,g(s))で接する直線が原点を通るとき、
実数s>0とその接線の傾きを求めよ。

(3) aが正の実数全体を動くとき、k=M(a)aの最小値を求めよ。

難易度7/ 10計算量7/ 10目安25

微分関数 微分による最大最小接線・法線、場合分け

方針

まず f(t)=12t2+a+3 を調べ、臨界点 t=(a+3)/12 が区間 [0,1] に入るかで M(a) を分ける。(2)は接線が原点を通る条件を g(s)=sg(s) とし、s がどちらの区間に属するかを確認する。(3)は M(a)/a の二乗を最小化し、場合分けの境界 a=9 も比較する。

解答

(1) f(t)=12t2+a+3 である。f(t)=0 となる正の点は t0=a+312 である。0<a9 のとき 0<t01 であり、ft0 で最大となる。このとき 12t02=a+3 だから f(t0)=4t03+(a+3)t0=4t03+12t03=8t03 である。よって M(a)=8(a+312)3/2=(a+3)3/233 である。

a9 のときは t01 であり、0t1 では最大は端点 t=1 で生じる。したがって M(a)=f(1)=a1 である。a=9 ではどちらも8となり一致する。よってM(a)={(a+3)3/233(0<a9),a1(a9)である。

(2)

接点を (s,g(s)) とする。接線が原点を通る条件は、接線の傾きが g(s)/s に等しいことなので g(s)=g(s)s すなわち g(s)=sg(s) である。

0<s9 のとき g(s)=M(s)2=(s+3)327 であり、g(s)=(s+3)29 である。したがって (s+3)327=s(s+3)29 より、s+3=3s、すなわち s=32 を得る。これは 0<s9 を満たす。

s9 のときは g(s)=(s1)2 であり、条件は (s1)2=2s(s1) である。s9 では s10 だから s1=2s となり、解はない。

よって s=32 である。接線の傾きは g(s)s=g(s)=(s+3)29s=3/2 を代入して 94 である。

(3)

k>0 なので、k2=M(a)2/a を最小化すればよい。

0<a9 のとき k2=(a+3)327a である。この対数微分に相当する計算として ddalogk2=3a+31a=2a3a(a+3) なので、a=3/2 で最小となる。このとき k2=(9/2)3273/2=94 であり、k=3/2 である。

a9 のとき k2=(a1)2a=a2+1a である。a9 ではこれは増加し、最小でも a=9 のとき k=83 である。したがって全体の最小値は 32 である。

別解

解法2(相加・相乗平均による最大化)

方針

最大値を決める部分を微分ではなく相加・相乗平均で処理する。t2 と残差の比を等号条件から定め、最後の M(a)/a も3項の相加・相乗平均で一度に評価する。

解答

(1)

A=a+3 とおく。0t1f(t)=t(A4t2)である。A4t20 の範囲では、X=4t2, Y=A4t2 とおくと X+Y=A であり、f(t)2=t2(A4t2)2=14XY2である。3つの正数 X,Y/2,Y/2 の和は A だから、相加・相乗平均よりX(Y2)2(A3)3である。等号はX=Y2=A3すなわちt2=A12=a+312のときに成り立つ。

0<a9 ならこの t[0,1] に入るからM(a)=(a+3)3/233である。a9 では 0t1 において f(t)=a+312t2a90 であるから、f は端点 t=1 まで増加しM(a)=a1である。したがってM(a)={(a+3)3/233(0<a9),a1(a9)となる。

(2)

0<s9 ではg(s)=(s+3)327,g(s)=(s+3)29である。原点を通る接線の条件 g(s)=sg(s) からs+3=3s,s=32を得る。s9 では g(s)=(s1)2 であり、同じ条件は s1=2s となって解をもたない。したがってs=32,g(s)=94である。

(3)

0<a9 ではk2=(a+3)327aである。3つの正数 a,3/2,3/2 に相加・相乗平均を用いるとa+339a43であり、k294を得る。等号は a=3/2 のときに成り立つ。a9 ではk=a1a=a1a313=83である。よって全体の最小値は32である。

総評

難度7、計算量7。目安時間は25分。最大値関数 M(a) の場合分けを作り、その後で接線条件と最小化へ進む問題である。採点点は、臨界点が [0,1] に入る条件 a9、接線が原点を通る条件 g(s)=sg(s)k の最小化で二乗を扱う判断である。a=9 の境界で式がつながることと、s9 の場合に解がないことを確認すると答案が締まる。 第2解法では主解法と異なる構造を用い、同じ結論を独立に再現した。

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出典: 東北大学 2015年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。