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東北大学 2019年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

xy平面において,放物線C:y=12x2の2つの接線l1l2
Pにおいて直交するとする。ただし,l1の傾きはl2の傾きより大きいとする。

(1)Px座標をaとするとき,接線l1l2の傾きをそれぞれ求めよ。

(2) 放物線Cと接線l1l2の接点をそれぞれQ1Q2とし,
接線l1l2x軸の交点をそれぞれR1R2とする。
また,原点(0,0)Oとする。
2つの線分Q1R1OR1と放物線Cで囲まれる図形の面積をS1とし,
2つの線分Q2R2OR2と放物線Cで囲まれる図形の面積をS2とする。
面積の和S1+S2が最小となるときの点Pの座標とS1+S2の最小値を求めよ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安24

微分積分図形と方程式 接線・法線面積計算微分による最大最小

方針

(1) は後期文系第2問と同じく、接点の x 座標を u,v として接線を表す。(2)では、接点 u の接線と x 軸、原点、放物線で囲まれる面積を u3/24 と求める。直交条件から uv=1 なので、u<0<v として v=r>0 に置き換え、r3+r3 の最小値を調べる。

解答

(1)
放物線 C:y=12x2x=u における接線は y=ux+12u2 である。2つの接点の x 座標を u,v とすると、直交条件から uv=1 であり、2接線の交点の x 座標 aa=u+v2 である。したがって u,vX22aX1=0 の2解であり、u=aa2+1,v=a+a2+1 である。傾きは u,v で、l1 の傾きが l2 の傾きより大きいので l1,l2 の傾きはそれぞれ a+a2+1,aa2+1 である。

(2)
接点の x 座標を u とする。接線は y=ux+12u2 であり、x 軸との交点は x=u2 である。この接線、x 軸、放物線で囲まれる面積を求めると、u>0 の場合は0u/2x22dx+u/2u(ux+12u2+x22)dx=u324である。u<0 の場合も左右が反転するだけなので、面積は u324 である。

2つの接点について、uv=1 であるから一方は負、一方は正である。v=r>0 とおくと u=1r であり、S1+S2=124(r3+1r3) である。相加平均・相乗平均より r3+1r32 であり、等号は r=1 のときである。したがって最小値は 112 である。

このとき u=1v=1 なので a=u+v2=0 であり、交点 Py 座標は 12 である。よって P=(0,12) である。

別解

解法2(面積を交点の横座標だけで表す)

方針

接点 u,v に対する各面積が u3/24, v3/24 であるところまでは積分で求める。その後 u=aa2+1, v=a+a2+1 を直接代入し、面積和を a2 の増加関数として最小化する。

解答

(1)
接点の x 座標を u,v とすると、接線はy=ux+u22,y=vx+v22.直交条件と交点の x 座標からuv=1,u+v=2a.よってu=aa2+1,v=a+a2+1.傾きは u,v だから、指定された順にa+a2+1,aa2+1.(2)
接点 u に対応する図形の面積は、接線と放物線の差を積分してu324である。d=a2+1 とおくと u=ad<0, v=a+d>0 なのでS1+S2=(da)3+(d+a)324=d(4a2+1)12.d=a2+114a2+11 であり、両方の等号は a=0 のとき同時に成り立つ。したがってS1+S2112.a=0 のとき交点の y 座標は uv/2=1/2 だからP=(0,12),(S1+S2)min=112.

総評

難度6、目安時間24分。接線のパラメータ表示から直交条件 uv=1 を作るところまでは文系問題と同じである。理系では面積を接点の座標 u で表す計算が加わる。x 軸との交点が u/2 になること、囲まれる面積が u3/24 になることをきちんと積分で示すと、その後は相反する正数の和の最小化に帰着する。

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出典: 東北大学 2019年度 後期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。