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東北大学 2014年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第5問

aを実数とする。
xy平面上の2つの曲線C1:y=x3C2:y=2x2axを考える。

(1) 2曲線C1C2が異なる3つの交点をもつためのaの条件を求めよ。

(2) 2曲線C1C2が異なる3つの交点をもち,
C1C2で囲まれる2つの部分の面積が等しくなるようなaの値を求めよ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安28

微分積分図形と方程式 展開・因数分解、面積計算、場合分け

方針

交点は x3=2x2ax、すなわち x(x22x+a)=0 の根で決まる。(1) は2次方程式が0と異なる2つの実根を持つ条件を調べる。(2) は s=1a とおき、2次方程式の根を 1s,1+s と表す。a<0 では0が2根の間に入るため面積の分かれ方が異なり、等積条件を確認して不適とする。0<a<1 では交点が 0,1s,1+s の順になり、2つの面積をそれぞれ積分して等式を解く。

解答

(1)

交点の x 座標は x3=2x2ax を満たす。整理すると x(x22x+a)=0 である。したがって1つの交点は常に x=0 である。

異なる3つの交点を持つためには、2次方程式 x22x+a=0 が異なる2つの実数解を持ち、しかもそのどちらも0でないことが必要十分である。判別式は (2)24a=4(1a) なので、異なる2実根を持つ条件は a<1 である。また0がこの2次方程式の根になるのは a=0 のときである。これは x=0 と重なって交点が3つにならない。

よって求める条件は a<1,a0 である。

(2) s=1a とおく。すると2次方程式の2根は 1s,1+s である。また C1C2=x3(2x2ax)=x(x22x+a)=x(x1+s)(x1s) である。

まず a<0 の場合を考える。このとき s>1 であり、交点の x 座標の順は 1s<0<1+s である。2つの囲まれた部分は、区間 [1s,0][0,1+s] に対応する。計算すると等積条件は (s+1)3(3s1)=(s1)3(3s+1) となるが、左辺から右辺を引くと 16s3>0 であり、等しくならない。したがって a<0 の場合に解はない。

次に 0<a<1 の場合を考える。このとき 0<s<1 であり、交点の x 座標は 0<1s<1+s の順である。

区間 [0,1s] では C1C2=x(x1+s)(x1s)>0 なので、左側の面積を S1=01s(C1C2)dx とする。計算すると S1=(1s)3(3s+1)12 である。

区間 [1s,1+s] では C2C1 が正なので、右側の面積を S2=1s1+s(C2C1)dx とする。計算すると S2=4s33 である。

等積条件 S1=S2(1s)3(3s+1)12=4s33 である。両辺を12倍して (1s)3(3s+1)=16s3 となる。展開して整理すると (s+1)3(3s1)=0 である。0<s<1 より s=13 である。

したがって a=1s2=119=89 である。

総評

難度6、計算量6。目安時間は28分。交点の因数分解は簡単だが、面積が2つに分かれる位置関係を a<00<a<1 で分ける必要がある。s=1a と置くと根が 1±s になり、積分区間が整理しやすい。既存の x=0 の交点と2次方程式の根が重なる a=0 は除外する。面積計算ではどちらの曲線が上にあるかを符号で確認し、等積条件から s=1/3 を得る。 別解監査では、3交点を一般に 0,α,β と置いて積分条件を対称式で整理する方法も、s=1a の計算と同値なので独立解法として数えていない。

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出典: 東北大学 2014年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。