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東北大学 2014年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

曲線C:y=x2上の点P(a,a2)における接線をl1
Q(b,b2)における接線をl2とする。ただし,a<bとする。
l1l2の交点をRとし,線分PR,線分QRおよび曲線Cで囲まれる図形の面積をSとする。

(1) Rの座標をabを用いて表せ。

(2) Sabを用いて表せ。

(3) l1l2が垂直であるときのSの最小値を求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安22

微分積分図形と方程式 接線・法線面積計算微分による最大最小

方針

(1) は放物線 y=x2 の接線 y=2uxu2 を用いて、2本の接線の交点を連立で求める。(2) は交点 Rx 座標を境に、左側は P の接線、右側は Q の接線が上側の境界になるので、放物線との差を積分する。計算を短くするには h=ba とおき、左右の小さい放物線型の面積を合わせる。(3) は傾き 2a,2b の積が 1 であることから 4ab=1 を得て、(ba)2=(a+b)24ab により ba の最小値を決める。

解答

(1)

曲線 C:y=x2x=u における接線は y=2u(xu)+u2=2uxu2 である。したがって l1:y=2axa2,l2:y=2bxb2 である。

交点 Rx 座標を求めるために連立すると 2axa2=2bxb2 である。a<b だから ab であり、整理して 2(ab)x=(ab)(a+b) となる。よって x=a+b2 である。この値を l1 に代入すると y=2aa+b2a2=ab である。したがって R(a+b2,ab) である。

(2)

接線は放物線の下側にある。Rx 座標は (a+b)/2 なので、左半分では放物線と l1、右半分では放物線と l2 の差を積分する。ここでx2(2axa2)=(xa)2,x2(2bxb2)=(xb)2である。したがってS=a(a+b)/2(xa)2dx+(a+b)/2b(xb)2dx=13(ba2)3+13(ba2)3=(ba)312である。よって S=(ba)312 である。

(3) l1,l2 の傾きはそれぞれ 2a,2b である。2直線が垂直である条件は傾きの積が 1 であることなので (2a)(2b)=1 すなわち 4ab=1 である。

このとき(ba)2=(a+b)24ab=(a+b)2+11である。a<b より ba>0 だから ba1 である。等号は a+b=0 のときで、このとき 4ab=1 と合わせて a=12,b=12 となり、確かに条件を満たす。

よって S=(ba)312112 であり、最小値は 112 である。

総評

難度5、計算量5。目安時間は22分。接線の方程式、交点、面積、垂直条件が素直につながる標準問題である。(2) では接線が放物線の下側にあるため、面積は x2接線 で取る点に注意する。答えは (ba)3/12 と簡潔だが、左右に分けて積分する説明が必要である。(3) は 4ab=1 から (ba)2=(a+b)2+1 を作ると、等号条件まで自然に確認できる。 別解監査では、接線と放物線の差を左右で積分する方法が最も短く、面積公式だけを先に置く案は同じ積分の省略形なので独立解法として数えていない。

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出典: 東北大学 2014年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。