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東北大学 2015年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

サイコロを3回投げて出た目の数を順にp1,p2,p3とし、xの2次方程式2p1x2+p2x+2p3=0(*)を考える。

(1) 方程式(*)が実数解をもつ確率を求めよ。

(2) 方程式(*)が実数でない2つの複素数解α,βをもち、
かつαβ=1が成り立つ確率を求めよ。

(3) 方程式(*)が実数でない2つの複素数解α,βをもち、
かつαβ<1が成り立つ確率を求めよ。

難易度5/ 10計算量6/ 10目安18

確率方程式・不等式 判別式数え上げ、場合分け

方針

判別式 D=p2216p1p3 で実数解の有無を判定する。p26 なので、実数解をもつ場合は p1p32 に限られる。解と係数の関係より αβ=p3/p1 であり、(2)は p1=p3、(3)は p3<p1 のもとで D<0 となる出方を数える。

解答

(1)

判別式は D=p2216p1p3 である。実数解をもつ条件は D0 である。p26 より p2236 なので、D0 となるには p1p32 が必要である。

(p1,p3)=(1,1) のときは p2=4,5,6 の3通り、(p1,p3)=(1,2),(2,1) のときはそれぞれ p2=6 の1通りである。したがって実数解をもつ出方は 3+1+1=5 通りであり、確率は 5216 である。

(2)

解と係数の関係より αβ=2p32p1=p3p1 である。したがって αβ=1p1=p3 と同値である。

p1=p3=1 では、非実数解をもつ条件 D<0p2=1,2,3 の3通りである。p1=p3=2,3,4,5,6 では、どの p2 に対しても p22<16p1p3 となるので、それぞれ6通りである。よって有利な出方は 3+56=33 通りであり、確率は 33216=1172 である。

(3)

αβ<1p3p1<1 すなわち p3<p1 と同値である。p3<p1 を満たす (p1,p3)6C2=15 通りあり、それぞれ p2 は6通りなので、まず 90 通りある。

このうち実数解をもつものを除く。p3<p1 かつ D0 となるのは、(1)で数えたもののうち (p1,p3)=(2,1),p2=6 の1通りだけである。したがって、p3<p1 かつ非実数解をもつ出方は 901=89 通りである。よって求める確率は 89216 である。

別解

解法2(中間の目と対称性で数える)

方針

(1)p2 を固定して数える。(2)は積が1となる対角成分を数え、(3)は非実数解全体から積1の場合を除いた後、p1,p3 の交換対称性で半分にする。

解答

(1)

判別式はD=p2216p1p3である。p2=1,2,3 では p22<1616p1p3 なので実数解をもたない。p2=4,5 では D0 となるのは (p1,p3)=(1,1) の各1通りである。p2=6 ではp1p33616<3だから (p1,p3)=(1,1),(1,2),(2,1) の3通りである。したがって有利な出方は1+1+3=5通りであり、確率は5216である。

(2)

解と係数の関係よりαβ=p3p1である。したがって αβ=1p1=p3 と同値である。p1=p3=1 では p2=1,2,3 の3通り、p1=p3=2,3,4,5,6 では p2 の6通りすべてが D<0 を満たす。よって3+56=33通りであり、確率は33216=1172である。

(3)

(1) より実数解をもつ出方は5通りだから、非実数解をもつ出方は2165=211通りである。このうち αβ=1 の33通りを除くと、αβ<1 または αβ>1 となる出方は178通りである。

ここで p1p3 を交換しても判別式 D は変わらず、p3/p1<1p3/p1>1 が互いに入れ替わる。したがって両者の出方は同数であり、求める出方は1782=89通りである。よって確率は89216となる。

総評

難度5、計算量6。目安時間は18分。(1)(2)は文系第3問と同じ骨格で、(3)は p3<p1 の90通りから実数解の1通りを除くと速い。採点点は、判別式の範囲を p1p32 に絞ること、αβp3/p1 とすること、非実数解では必ず D<0 を確認することである。数え上げは順序つきのサイコロ3回なので、分母は常に 216 である。 第2解法では主解法と異なる構造を用い、同じ結論を独立に再現した。

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出典: 東北大学 2015年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。