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東北大学 2016年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

サイコロを3回振って出た目の数をそれぞれ順にa,b,cとする。
以下の問いに答えよ。

(1) a,b,cがある直角三角形の3辺の長さとなる確率を求めよ。

(2) a,b,cがある鈍角三角形の3辺の長さとなる確率を求めよ。

難易度4/ 10計算量4/ 10目安18

確率図形と方程式 数え上げ、場合分け

方針

サイコロは順序付きに数えるが,三角形の判定は3つの目を小さい順rstに並べて行う。(1)は1から6までの整数辺でピタゴラスの関係を満たす組を探す。(2)は三角形条件r+s>tと鈍角条件r2+s2<t2を満たす組を列挙し,等しい辺の有無に応じて順列数を数える。

解答

(1) 3つの目を小さい順にrstと並べる。直角条件r2+s2=t2を最大辺ごとに確認するとt123456(r,s)なしなしなしなし(3,4)なしとなる。したがって辺の組は(3,4,5)だけである。3辺が相異なるので順序付きの出方は3!=6通り,よって663=136.(2) 鈍角三角形の条件はr+s>t,r2+s2<t2.この2条件を最大辺tごとに同時に調べるとt(r,s)順序数1,2なし03(2,2)34(2,3)65(2,4),(3,3)6+36(2,5),(3,4),(3,5),(4,4)6+6+6+3である。各行は1rstの全候補に対して上の2不等式を照合したものなので,漏れも重複もない。3辺が相異なる5組は各6通り,2辺が等しい3組は各3通りであり,有利な出方は56+33=39.したがって求める確率は39216=1372.

別解

解法2

方針

3辺をrstとし,最大辺と中辺の差d=tsを導入する。三角形条件はd<r,鈍角条件はr2<d(2s+d)となる。目が6以下なのでd=1,2だけに絞れ,最大辺別の総当たりとは異なる短い列挙ができる。直角の場合は不等号を等号へ替える。

解答

rstとし,d=tsとおく。三角形条件はr+s>s+dd<r.またt2(r2+s2)=d(2s+d)r2である。d<rsよりsd+1,さらにt=s+d6だから2d+16,すなわちd=1,2だけを調べればよい。

(1) 直角条件はr2=d(2s+d)である。d=1ではr2=2s+1となり,2s5のうちs=4,r=3だけが該当する。d=2ではs=3,4を調べても該当しない。よって唯一の辺の組は(3,4,5)であり,3!63=136.(2) 鈍角条件はr2<d(2s+d)である。有限個の候補を調べるとdsr122132142152,3233243,4となり,辺の組は(2,2,3),(2,3,4),(2,4,5),(2,5,6),(3,5,6),(3,3,5),(3,4,6),(4,4,6).3辺が相異なる5組と2辺が等しい3組があるから,有利な順序付きの出方は56+33=39.したがって3963=1372.

総評

難度4,計算量4。目安時間は18分。三角形条件を確認してから最大辺に対する平方比較を行うのが最低限の骨格である。鈍角の列挙では最大辺tごとに表を作ると,退化三角形や直角三角形の混入を防げる。サイコロの標本は順序付きなので,3辺がすべて異なる組は6通り,2辺が等しい組は3通りへ戻す部分が主要な採点点であり,合計39通りまで明記したい。

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出典: 東北大学 2016年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。