方針
点P,Qの座標を内分公式で表し,内積OP⋅OQと長さの積を計算する。T=t(1−t)を使うと式が対称にまとまり,cosθがTだけで表せる。(2)は0<t<1から0<T≦1/4を得て,cosθがこの範囲で増加することを二乗して確認する。θの最小はcosθの最大に対応する。
解答
(1)
点Pは線分ABをt:1−tに内分するので P=(1−t)A+tB=(1−t,3t) である。また点Qは線分BCをt:1−tに内分するので Q=(1−t)B+tC=(−t,3(1−t)) である。
したがってOP⋅OQ=(1−t)(−t)+3t⋅3(1−t)=2t(1−t)である。T=t(1−t)とおくと OP⋅OQ=2T である。
また ∣OP∣2=(1−t)2+3t2=1−2t+4t2 であり,∣OQ∣2=t2+3(1−t)2=3−6t+4t2 である。積を整理すると ∣OP∣2∣OQ∣2=16T2−12T+3 となる。よってcosθ=∣OP∣∣OQ∣OP⋅OQ=16T2−12T+32Tである。
(2) 0<t<1より 0<T=t(1−t)≦41 である。cosθ>0なので,cosθの大小はその2乗の大小で調べられる。 cos2θ=16T2−12T+34T2 とおく。分母は∣OP∣2∣OQ∣2なので正である。これをTで微分するとdTd(16T2−12T+34T2)=(16T2−12T+3)224T(1−2T)である。0<T≦1/4では 24T(1−2T)>0 なので,cos2θ,したがってcosθは増加する。
よってθが最小となるのは,cosθが最大となる T=41 のときである。このときcosθ=16⋅161−12⋅41+32⋅41=121=21である。0<θ<πより θ=3π であり,これが最小値である。
別解
解法2
方針
(1) は内分点の座標からcosθをT=t(1−t)だけの式へまとめる。(2)では微分せず,T≦1/4をそのままcos2θ≦1/4と同値な不等式へ変形する。等号条件T=1/4からt=1/2を回収する。
解答
(1) 内分公式よりP=(1−t,3t),Q=(−t,3(1−t)).T=t(1−t)とおくとOP⋅OQ=2Tであり,∣OP∣2∣OQ∣2=16T2−12T+3.したがってcosθ=16T2−12T+32T.(2) 0<t<1より0<T≦41.またcosθ>0である。そこでcos2θ=16T2−12T+34T2を1/4と比較する。分母は正なので,cos2θ≦41⟺16T2≦16T2−12T+3⟺T≦41.これは常に成り立ち,等号はT=1/4,すなわちt(1−t)=41からt=1/2のときに成り立つ。よってcosθ≦1/2であり,0<θ<πだからθ≧3π.したがって最小値はπ/3で,t=1/2のときに取る。
総評
難度4,計算量4。目安時間は18分。内分公式からP,Qを正しく置き,内積と長さの積をT=t(1−t)で整理することが主要な得点点である。cosθ>0を確認すれば二乗してよく,微分でも直接比較でも最大値1/2を示せる。直接比較ではT≦1/4がそのまま必要な不等式になる。等号条件からt=1/2を戻し,角の最小値π/3まで書いて完答となる。
冊子PDFで見る東北大の三角関数の問題で問題集を作る
出典: 東北大学 2016年度 後期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。