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東北大学 2014年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

実数x,yに対してA=2sin⁡x+sin⁡y,B=2cos⁡x+cos⁡yとおく。

(1) cos⁡(x−y)をA,Bを用いて表せ。

(2) x,yがA=1を満たしながら変化するとき,
Bの最大値と最小値,およびそのときのsin⁡x,cos⁡xの値を求めよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安18分

三角関数、図形と方程式 式変形、範囲評価、三角比の利用

方針

(1) は A2+B2 を展開し、sin⁡xsin⁡y+cos⁡xcos⁡y=cos⁡(x−y) を使って cos⁡(x−y) を取り出す。(2) は A=1 を固定したとき、(1) から B2 と cos⁡(x−y) の関係を得る。−1≦cos⁡(x−y)≦1 により B の範囲を出し、最大・最小が実際に達成できることを確認する。等号成立時は cos⁡(x−y)=1、すなわち x と y が同じ向きであることから 3sin⁡x=1、3cos⁡x=B を求める。

解答

(1) A=2sin⁡x+sin⁡y,B=2cos⁡x+cos⁡y である。両方を2乗して足すとA2+B2=(2sin⁡x+sin⁡y)2+(2cos⁡x+cos⁡y)2=4(sin⁡2x+cos⁡2x)+(sin⁡2y+cos⁡2y)+4(sin⁡xsin⁡y+cos⁡xcos⁡y)=4+1+4cos⁡(x−y)=5+4cos⁡(x−y)である。したがって cos⁡(x−y)=A2+B2−54 である。

(2) A=1 とする。(1)より cos⁡(x−y)=1+B2−54=B2−44 である。常に −1≦cos⁡(x−y)≦1 だから −1≦B2−44≦1 である。これを整理すると 0≦B2≦8 である。したがって −22≦B≦22 である。

次に、この両端が実際に達成されることを確認する。B2=8 となるには B2−44=1 すなわち cos⁡(x−y)=1 であればよい。これは x と y が同じ向き、つまり三角比が同じ値になる場合に実現できる。このとき sin⁡y=sin⁡x,cos⁡y=cos⁡x であるから A=3sin⁡x,B=3cos⁡x である。 A=1 より 3sin⁡x=1 なので sin⁡x=13 である。このとき cos⁡2x=1−19=89 だから cos⁡x=±223 である。 cos⁡x=22/3 のとき B=3cos⁡x=22 であり、これが最大値である。cos⁡x=−22/3 のとき B=3cos⁡x=−22 であり、これが最小値である。

よって最大値は 22 で、そのとき sin⁡x=13,cos⁡x=223 である。最小値は −22 で、そのとき sin⁡x=13,cos⁡x=−223 である。

総評

難度5、計算量4。目安時間は18分。A2+B2 を展開して cos⁡(x−y) を出すところが中心である。(2) は B2 の範囲だけで終わらず、最大値・最小値が実際に達成できることを確認する必要がある。等号成立は cos⁡(x−y)=1 で、x と y の三角比が同じ向きになる場合である。最後は A=3sin⁡x=1、B=3cos⁡x と整理すると、sin⁡x,cos⁡x の値まで自然に求まる。 別解監査では、平面ベクトルや複素数で 2eix+eiy の長さを見る方法も、A2+B2 の恒等式と同じ内容なので独立解法として数えていない。

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出典: 東北大学 2014年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。