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東北大学 2016年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

以下の問いに答えよ。

(1) 6以上の整数nに対して不等式2n>n2+7が成り立つことを数学的帰納法により示せ。

(2) 等式pq=qp+7を満たす素数の組(p,q)をすべて求めよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安22

整数方程式・不等式 数学的帰納法不等式評価、場合分け

方針

(1)n=6を起点にし,帰納法の仮定から2n+1>2(n2+7)を得る。残りは2n2+14>(n+1)2+7n6で確認する。(2)はまず偶奇を見る。両方が奇素数なら左辺と右辺の差が偶数になり7に等しくないので,一方が2である。p=2q=2の場合を分け,(1)で大きい素数を排除し,小さい素数は直接確認する。

解答

(1) n=6のとき 26=64,62+7=43 なので 26>62+7 である。

次に,あるn62n>n2+7 が成り立つと仮定する。このとき 2n+1=22n>2n2+14 である。ここで (2n2+14){(n+1)2+7}=n22n+6=(n1)2+5>0 だから 2n2+14>(n+1)2+7 である。したがって 2n+1>(n+1)2+7 が成り立つ。数学的帰納法により,すべての6以上の整数nに対して 2n>n2+7 である。

(2) pq=qp+7 より pqqp=7 である。

もしp,qがともに奇素数なら,pqqpも奇数であり,差pqqpは偶数になる。これは7に等しくない。したがってp,qの少なくとも一方は2である。

まずp=2とする。このとき 2q=q2+7 である。q=2では411q=3では816q=5では 25=32=52+7 である。q7ならqは6以上なので,(1)より 2q>q2+7 となり,等号は成り立たない。よってこの場合は (p,q)=(2,5) だけである。

次にq=2とする。このとき p2=2p+7 である。p=2では不適であり,p=3,5についても 32=915=23+7,52=2539=25+7 である。p7なら(1)より 2p>p2+7>p2 となるため,p2=2p+7は成り立たない。したがって新しい解はない。

以上より,求める素数の組は (p,q)=(2,5) である。

別解

解法2

方針

(1) は指定通り数学的帰納法で示す。(2)では偶奇から一方が2であることを出した後,q=2の枝を法8で一度に排除する。残るp=2では,(1)によってq7を排除し,素数2,3,5だけを直接代入する。

解答

(1) n=6では26=64>43=62+7である。あるn62n>n2+7と仮定すると2n+1>2n2+14.さらに2n2+14{(n+1)2+7}=(n1)2+5>0だから,2n+1>(n+1)2+7である。よって数学的帰納法により,すべてのn62n>n2+7が成り立つ。

(2) p,qがともに奇素数なら,pqqpは偶数であり,7にはならない。したがって一方は2である。

まずq=2とする。p=2は元の式を満たさない。pが奇素数ならp3であり,p21(mod8)である。一方,2p+70+77(mod8)だから,p2=2p+7は不可能である。

したがってp=2でなければならない。このとき2q=q2+7.q=2,3,5を代入すると,成立するのは25=32=52+7だけである。また素数q7では(1)により2q>q2+7なので等号は成り立たない。ゆえに(p,q)=(2,5)である。

総評

難度5,計算量4。目安時間は22分。(1)は帰納法の仮定を2倍した後,(n1)2+5>0で次の段へ接続するところが最低限の得点点である。(2)では「両方奇数は不可能」から一方が2とし,p=2q=2を別々に処理する。後者を法8で落とせると簡潔で,前者は(1)で大きい素数を排除し,2,3,5の直接確認まで書けば漏れのない完答になる。

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出典: 東北大学 2016年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。