方針
(1) はを起点にし,帰納法の仮定からを得る。残りはをで確認する。(2)はまず偶奇を見る。両方が奇素数なら左辺と右辺の差が偶数になり7に等しくないので,一方が2である。との場合を分け,(1)で大きい素数を排除し,小さい素数は直接確認する。
解答
(1) のとき なので である。
次に,あるで が成り立つと仮定する。このとき である。ここで だから である。したがって が成り立つ。数学的帰納法により,すべての6以上の整数に対して である。
(2) より である。
もしがともに奇素数なら,もも奇数であり,差は偶数になる。これは7に等しくない。したがっての少なくとも一方は2である。
まずとする。このとき である。では,では,では である。ならは6以上なので,(1)より となり,等号は成り立たない。よってこの場合は だけである。
次にとする。このとき である。では不適であり,についても である。なら(1)より となるため,は成り立たない。したがって新しい解はない。
以上より,求める素数の組は である。
別解
解法2
方針
(1) は指定通り数学的帰納法で示す。(2)では偶奇から一方が2であることを出した後,の枝を法8で一度に排除する。残るでは,(1)によってを排除し,素数だけを直接代入する。
解答
(1) ではである。あるでと仮定するとさらにだから,である。よって数学的帰納法により,すべてのでが成り立つ。
(2) がともに奇素数なら,は偶数であり,にはならない。したがって一方はである。
まずとする。は元の式を満たさない。が奇素数ならであり,である。一方,だから,は不可能である。
したがってでなければならない。このときを代入すると,成立するのはだけである。また素数では(1)によりなので等号は成り立たない。ゆえにである。
総評
難度5,計算量4。目安時間は22分。(1)は帰納法の仮定を2倍した後,で次の段へ接続するところが最低限の得点点である。(2)では「両方奇数は不可能」から一方が2とし,とを別々に処理する。後者を法8で落とせると簡潔で,前者は(1)で大きい素数を排除し,の直接確認まで書けば漏れのない完答になる。