方針
放物線を頂点形で書き,が単位円上にあることを使う。円周を2等分する直線は原点を通る直線なので,(2)ではでの接線が原点を通る条件を立てる。(3)では接点の座標を,と置き,一般の接線が原点を通る条件をの2次方程式にする。ただ一つ存在する条件は判別式0である。
解答
(1)
頂点をとすると,放物線は である。したがって である。より である。
(2)
円の周を2等分する直線は,円の中心である原点を通る直線である。における接線を求める。の導関数はなので,接線は である。これが原点を通る条件は であり,整理して となる。
一方,頂点は単位円上にあるから である。を代入すると すなわち である。よって である。これを,に代入して を得る。
(3)
接点の座標をとする。接線は である。これが原点を通る条件は である。とおくとなので すなわち を得る。
原点を通る接線がただ一つ存在するには,このの2次方程式が重解をもてばよい。したがって判別式より すなわち である。よってであり,さらにから を得る。とおくと であり,より である。このとき だから,求める組はである。
別解
解法2
方針
放物線の接点をとすると,接線の切片はである。原点を通る条件が直ちにとなるため,接線の本数を平方根の個数として判定する。
解答
(1) 頂点はである。したがってより(2) 接点の座標をとすると接線はである。円周を2等分するには原点を通ればよいので,条件はである。では。頂点が単位円上にある条件へ代入するとよりを得る。したがって(3) 原点を通る接線の本数は,方程式の実数解の個数に等しい。これが1個であるための必要十分条件はである。このとき頂点はなので,単位円上の条件はとおけばだからよって
総評
難度6,計算量6。目安時間は28分。「円周を2等分する直線」は原点を通る直線である,という幾何的読み替えが最初の関門である。(2)は接線の式を原点に代入すればよいが,(3)では接点を動かすため,接点座標と頂点からのずれを分けると式が簡単になる。ただ一つの接線を「判別式0」と結びつけるところまで書くと,方針が明確な答案になる。