Evolton

東北大学 2017年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第1問

xy平面において,原点を中心とする半径1の円をCとする。a,bを実数とし,放物線D:y=x2+ax+bの頂点(p,q)が円C上にあるとする。

(1) (p,q)=(cosθ,sinθ)(0θ<2π)と表すとき,a,bθを用いて表せ。

(2) 放物線Dx=1における接線が円Cの周を2等分するような組(a,b)をすべて求めよ。

(3) 放物線Dの接線で円Cの周を2等分するものが,ただ一つ存在するような組(a,b)をすべて求めよ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安28

図形と方程式三角関数微分 座標設定接線・法線判別式

方針

放物線を頂点形y=(xp)2+qで書き,(p,q)が単位円上にあることを使う。円周を2等分する直線は原点を通る直線なので,(2)ではx=1での接線が原点を通る条件を立てる。(3)では接点のx座標をuv=upと置き,一般の接線が原点を通る条件をvの2次方程式にする。ただ一つ存在する条件は判別式0である。

解答

(1)
頂点を(p,q)とすると,放物線は y=(xp)2+q=x22px+p2+q である。したがって a=2p,b=p2+q である。(p,q)=(cosθ,sinθ)より a=2cosθ,b=cos2θ+sinθ である。

(2)
Cの周を2等分する直線は,円の中心である原点を通る直線である。x=1における接線を求める。y=(xp)2+qの導関数は2(xp)なので,接線は y=2(1p)(x1)+(1p)2+q である。これが原点を通る条件は 0=2(1p)+(1p)2+q であり,整理して p2+q=1 となる。

一方,頂点は単位円上にあるから p2+q2=1 である。q=1p2を代入すると p2+(1p2)2=1 すなわち p2(p21)=0 である。よって (p,q)=(0,1),(1,0),(1,0) である。これをa=2pb=p2+qに代入して (a,b)=(0,1),(2,1),(2,1) を得る。

(3)
接点のx座標をuとする。接線は y=2(up)(xu)+(up)2+q である。これが原点を通る条件は 0=2u(up)+(up)2+q である。v=upとおくとu=v+pなので 0=2(v+p)v+v2+q すなわち v2+2pvq=0 を得る。

原点を通る接線がただ一つ存在するには,このvの2次方程式が重解をもてばよい。したがって判別式より (2p)2+4q=0 すなわち p2+q=0 である。よってq=p2であり,さらにp2+q2=1から p2+p4=1 を得る。X=p2とおくと X2+X1=0 であり,X0より p2=512 である。このとき b=p2+q=0,a=2p だから,求める組は(a,b)=(2512,0),(2512,0)である。

別解

解法2

方針

放物線y=x2+ax+bの接点をuとすると,接線のy切片はbu2である。原点を通る条件が直ちにu2=bとなるため,接線の本数を平方根の個数として判定する。

解答

(1) 頂点はp=a2,q=ba24である。したがって(p,q)=(cosθ,sinθ)よりa=2cosθ,b=cos2θ+sinθ.(2) 接点のx座標をuとすると接線はy=(2u+a)x+bu2である。円周を2等分するには原点を通ればよいので,条件はb=u2である。u=1ではb=1。頂点が単位円上にある条件へ代入するとa24+(1a24)2=1よりa=0,±2を得る。したがって(a,b)=(0,1),(2,1),(2,1).(3) 原点を通る接線の本数は,方程式u2=bの実数解の個数に等しい。これが1個であるための必要十分条件はb=0である。このとき頂点は(a2,a24)なので,単位円上の条件はa24+a416=1.X=a2/4とおけばX2+X1=0だからX=512.よって(a,b)=(2512,0),(2512,0).

総評

難度6,計算量6。目安時間は28分。「円周を2等分する直線」は原点を通る直線である,という幾何的読み替えが最初の関門である。(2)は接線の式を原点に代入すればよいが,(3)では接点を動かすため,接点座標uと頂点からのずれv=upを分けると式が簡単になる。ただ一つの接線を「判別式0」と結びつけるところまで書くと,方針が明確な答案になる。

冊子PDFで見る東北大の図形と方程式の問題で問題集を作る

出典: 東北大学 2017年度 後期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。