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東北大学 2018年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

xy 平面における2つの放物線C: y=(xa)2+b,D: y=x2を考える。

(1)
CD が異なる2点で交わり、その2交点の x 座標の差が1となるように実数 a,b が動くとき、C の頂点 (a,b) の軌跡を図示せよ。

(2)
実数 a,b が (1) の条件を満たしながら動くとき、CD の2交点を結ぶ直線が通過する範囲を求め、図示せよ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安22

図形と方程式関数 解と係数の関係、軌跡、範囲評価

方針

(1) は文系第1問と同じく、交点の x 座標を2次方程式の2解として扱い、解の差が1である条件から頂点の軌跡を出す。(2)では2交点を結ぶ直線の式を a を用いて表すと、放物線 y=x21/4 の接線族になる。ある点 (x,y) を通る直線がこの接線族の中に存在する条件を、a についての2次方程式が実数解をもつ条件に直し、通過範囲を求める。

解答

(1)
2つの放物線を等置すると (xa)2+b=x2 である。すなわち交点の x 座標は 2x22ax+a2+b=0 の2解である。2解を u,v とすると u+v=a,uv=a2+b2 である。2交点の x 座標の差が1であるから 1=(uv)2=(u+v)24uv=a22(a2+b) である。したがって b=a2+12 である。

よって頂点 (a,b) の軌跡は y=x2+12 である。これは下に開く放物線全体であり、任意の実数 a に対して条件を満たす b が定まる。

(2)
2交点の x 座標を u,v とする。(1)の条件のもとで u+v=a,uv=a214 である。2交点は (u,u2)(v,v2) なので、それらを結ぶ直線の傾きは u2+v2uv=(u+v)=a である。また切片は uv だから、直線の式は y=ax+a214 である。

(x,y) がこの直線族のどれかを通る条件を考える。ある実数 a について y=ax+a214 が成り立てばよい。これは a24xa(4y+1)=0 という a についての2次方程式が実数解をもつことと同値である。判別式は (4x)2+4(4y+1)=16x2+16y+4 であり、これが0以上であればよい。よって yx214 である。

したがって、2交点を結ぶ直線が通過する範囲は yx214 である。図示すれば、放物線 y=x214 上およびその上側の領域である。境界は直線族が接線となる点の集合である。

別解

解法2(接線族の包絡線)

方針

2交点を m±1/2 と置き、共通弦を1変数の直線族として表す。通過範囲の境界は隣接する2本の直線の交点の極限、すなわち包絡線として求める。

解答

(1)
2交点の x 座標を m12,m+12 とおく。和と積を交点方程式と比較するとa=2m,b=a2+12.したがって頂点の軌跡はy=x2+12である。

(2)
共通弦はy=ax+a214.これをF(a,x,y)=y+axa214=0と書く。包絡線上では F=0F/a=0 が同時に成り立つので、a=2x を代入してy=x214を得る。各直線はこの放物線の接線であり、接線上の点全体は放物線上および上側を埋める。よって通過範囲はyx214.

総評

難度6、目安時間22分。前半は文系第1問と同型で、解と係数の関係を丁寧に使う。理系の(2)は、直線族を接線族と見て通過領域を求める問題である。点 (x,y) を固定し、パラメータ a が存在する条件へ変換すると、判別式だけで領域が出る。境界の放物線を含むこと、範囲が上側であることを不等号の向きで確認したい。

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出典: 東北大学 2018年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。