過去問データベース 過去問を探す

東北大学 2017年度
理系数学 前期 第1問

問題

を実数とする。曲線と直線

で定める。

(1) が点を通り,がちょうど3つの共有点をもつようなの条件を求めよ。

(2) がちょうど3つの共有点をもつような点の軌跡を平面上に図示せよ。

出典:東北大学 2017年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第1問

方針

解法1

の3部分に分け,それぞれとして交点を数える。(1)はを通るのでとし,中央部分と右外側部分に現れる追加交点の有効範囲を調べる。(2)は共有点数が3になる仕組みを,中央弧への内点接線で1点が重なる場合と,尖点を通って左右の式の交点が重なる場合に分類する。端点では重複数が変わるため,不等号の開閉を必ず確認する。

解法2

外側と中央の交点方程式をそれぞれと置く。共有点が3個になる退化を,中央部分で判別式が0になる場合と,両方の式が端点を共有する場合に代数的に分類する。

解答

解法1

曲線

である。

(1)

直線を通るので である。

中央部分との交点は すなわち で決まる。この方程式はを解にもち,もう一つの解はである。これが中央部分の内部にある条件は より である。

外側部分との交点は すなわち で決まる。この方程式もを解にもち,もう一つの解はである。これが右側部分にある条件はである。

したがって,のほかに中央部分の内部で1点,右側部分で1点をもつための条件は である。よって である。

(2)

共有点がちょうど3個になるのは,4個になり得る交点のうち1組が重なる場合である。重なり方は,中央部分への接線になる場合,または尖点を通る場合に分けられる。

まず中央部分の内点における接線を考える。の接線の傾きはであるから である。よりであり,を代入して を得る。このとき中央部分では接点が1個に重なり,外側部分に左右1個ずつ交点があるので,共有点はちょうど3個である。

次に左の尖点を通る場合は,(1)と同様に である。

右の尖点を通る場合はである。中央部分ではのほかに,外側部分ではのほかにが現れる。これらがそれぞれ中央の内部と左外側に入る条件は である。したがって を得る。

以上より,求める軌跡は の3部分である。

解法2

外側および中央との交点方程式を

とおく。ただしの根はの根はのものだけを採用する。

(1)

を通るのでである。このとき

端点のほか,中央部分に,右外側にが現れる条件はである。よって

(2)

通常は交点が偶数個ずつ現れるので,3個になるには次のどちらかの退化が必要である。

中央部分で接する場合,の判別式が0だから

重根が中央の内点にある条件はである。

端点を共有する場合はであり,(1)からである。端点を共有する場合は対称性により

以上より軌跡は

の3部分である。