方針
文系第4問と同じ得点分布を作り,(1)は双方3点かつ少なくとも一方が0を含む場合を数える。(2)は条件付き確率なので,分母にはA君が勝つ全組数を置く。分子は,そのうちA君の得点が非整数である組数であり,非整数得点ごとにB君の累積個数を掛けて数える。
解答
1人の取り出し方は 通りである。得点分布はである。
(1)
得点が3点になる取り出し方は の3通りであり,このうち0を含むものは1通り,0を含まないものは2通りである。双方が3点となる通りから,双方とも0を含まない通りを除くと,条件を満たす場合は 通りである。したがって確率は である。
(2)
まず,A君の得点がB君の得点より大きい組数を数える。得点を小さい順に見て,その得点より小さい得点をもつB君の取り出し方の個数を累積すると,A君が勝つ組数は である。
次に,このうちA君の得点が整数でないものを数える。非整数得点に対して,B君の得点がそれより小さい取り出し方の個数は順に である。よって分子は である。したがって求める条件付き確率は である。
別解
解法2
方針
得点分布から同点となる組だけを数え,A勝ちとB勝ちの対称性で条件付き確率の分母を出す。分子はAの非整数得点4種類について,Bの累積個数を掛ける。
解答
1人の得点別の個数はである。
(1) 得点3の手は3通りで,0を含まない手は2通りである。よって求める確率は(2) 2人が同点となる組数は,各得点の個数の平方を足してである。同点でない組は,A勝ちとB勝ちが入れ替えにより同数だから,Aが勝つ組数は一方,Aの得点がとなる手の個数はであり,それより低いBの手は通りである。したがって分子はよって条件付き確率は
総評
難度5,計算量5。目安時間は25分。条件付き確率の分母をのままにしないことが最大の注意点である。得点分布を表にしたあと,Aが勝つ全組数を累積で181通りと数え,その中からAの非整数得点28通りを取り出す流れにすると,文系版の設問との差もはっきりする。分布表を作らずに手で場合分けすると,得点3と得点4以上の0入りの手を落としやすい。