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東北大学 2017年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

A君とB君はそれぞれ,0から5までの数字が1つずつ書かれた6枚のカードが入った箱を1つもっている。2人は,自分の箱から無作為に3枚のカードを取り出して得点を競う。3枚に0が含まれない場合の得点は3数の平均値,0が含まれる場合の得点は残り2数の合計とする。

(1) A君,B君の少なくとも一方が0を取り出し,しかも双方とも得点が3点となる確率を求めよ。

(2) A君の得点がB君の得点より大きいという条件のもとで,A君の得点が整数でない条件付き確率を求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安25

確率場合の数 数え上げ、条件付き確率、場合分け

方針

文系第4問と同じ得点分布を作り,(1)は双方3点かつ少なくとも一方が0を含む場合を数える。(2)は条件付き確率なので,分母にはA君が勝つ全組数を置く。分子は,そのうちA君の得点が非整数である組数であり,非整数得点ごとにB君の累積個数を掛けて数える。

解答

1人の取り出し方は 6C3=20 通りである。得点分布はr273833103113456789N(r)112321222211である。

(1)
得点が3点になる取り出し方は {0,1,2},{1,3,5},{2,3,4} の3通りであり,このうち0を含むものは1通り,0を含まないものは2通りである。双方が3点となる32通りから,双方とも0を含まない22通りを除くと,条件を満たす場合は 3222=5 通りである。したがって確率は 5202=180 である。

(2)
まず,A君の得点がB君の得点より大きい組数を数える。得点を小さい順に見て,その得点より小さい得点をもつB君の取り出し方の個数を累積すると,A君が勝つ組数は 0+1+4+12+14+9+20+24+28+32+18+19=181 である。

次に,このうちA君の得点が整数でないものを数える。非整数得点7/3,8/3,10/3,11/3に対して,B君の得点がそれより小さい取り出し方の個数は順に 1,2,7,9 である。よって分子は 11+22+27+19=28 である。したがって求める条件付き確率は 28181 である。

別解

解法2

方針

得点分布から同点となる組だけを数え,A勝ちとB勝ちの対称性で条件付き確率の分母を出す。分子はAの非整数得点4種類について,Bの累積個数を掛ける。

解答

1人の得点別の個数は1,1,2,3,2,1,2,2,2,2,1,1である。

(1) 得点3の手は3通りで,0を含まない手は2通りである。よって求める確率は3222202=180.(2) 2人が同点となる組数は,各得点の個数の平方を足して12+12+22+32+22+12+22+22+22+22+12+12=38である。同点でない40038=362組は,A勝ちとB勝ちが入れ替えにより同数だから,Aが勝つ組数は3622=181.一方,Aの得点が7/3,8/3,10/3,11/3となる手の個数は1,2,2,1であり,それより低いBの手は1,2,7,9通りである。したがって分子は11+22+27+19=28.よって条件付き確率は28181.

総評

難度5,計算量5。目安時間は25分。条件付き確率の分母を202のままにしないことが最大の注意点である。得点分布を表にしたあと,Aが勝つ全組数を累積で181通りと数え,その中からAの非整数得点28通りを取り出す流れにすると,文系版の設問との差もはっきりする。分布表を作らずに手で場合分けすると,得点3と得点4以上の0入りの手を落としやすい。

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出典: 東北大学 2017年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。