方針
正四面体なので、 の長さはすべて1で、相異なる2つの内積は である。点 と を辺上のパラメータで表し、線分 が最短となる条件を、 が辺 と辺 の方向に垂直であることとして立てる。(2)は を三角形 の重心座標で表し、内積が最大になるのは が辺 上にあるときだと分かるので、そのときの の範囲から の範囲を出す。
解答
(1) とおく。正四面体の1辺の長さは1なので であり、相異なる2つのベクトルのなす角は だから である。 は辺 上にあるから とおける。また は辺 上にあるから とおける。よって である。
線分 が最短となるとき、 は辺 の方向 と辺 の方向 の両方に垂直である。したがってである。計算すると となるので である。したがってである。
(2) は三角形 の内部または辺上を動くのでとおける。(1)で求めたベクトルを とおく。このときである。したがって内積が最大となるのは のとき、すなわち が辺 上にあるときであり、その最大値は である。
まただから である。 が辺 上を動くとき、 は辺の中点で最小、端点で最大となる。中点ではなので である。
内積が最大となる場合にである。したがって である。
別解
解法2(正四面体を座標化する)
方針
正四面体を具体的な座標に置き、辺上の点 を2変数で表す。距離の2乗を平方完成して両辺の中点を得た後、重心座標で を表して内積と長さを評価する。
解答
(1) とおく。これは各辺の長さが1の正四面体である。
、 とおくとしたがって最小となるのは のときである。ゆえに(2)とおく。ただし 、 である。正四面体の内積を用いるとよって最大値 は 、すなわち が辺 上にあるときに得られる。
このとき であり、 が 上を動くとしたがってより
総評
難度7、目安時間26分。正四面体のベクトル計算では、長さ1と内積 を最初に固定すると式が安定する。(1)の最短条件は、最短線分が両方の辺の方向に垂直になるという空間図形の基本である。(2)は内積最大の条件と の範囲が別段階である点に注意したい。内積最大は辺 上で起こり、その中で が動くため、 には幅が生じる。