方針
と考え、余りを一次式に直す。(2)は余りの定義から、元の整式との差が の倍数であることを使って積でも余りが一致することを示す。(3)は直接展開して を使う。(4)は を と表す三角関数解法に加え、 を使う代数的な別解も示す。
解答
(1) で割った余りを考えるので、余りの計算では としてよい。したがって である。また より なので である。さらに である。
(2)
整式 を で割ると と書ける。同様に と書ける。これらを掛けると、 と の差は の倍数である。したがって、この2つを で割った余りは等しい。よって である。
(3)
左辺を展開して余りを取るとである。したがって示す等式が成り立つ。
(4)
まず は左辺が0になるので不適である。そこで とおく。このとき である。(3)と(2)を用いると である。これが に等しいためには でなければならない。よって かつ である。したがって となり、 は の4通りを取る。よってである。
別解
解法2(一次式の係数を代数的に追う)
方針
として(1)を計算し、(2)は余りの定義から証明する。(3)は直接展開する。(4)では を と置き、その平方の一次係数と定数項を比較する。
解答
(1)
よりしたがって(2)と書ける。積を取れば は の倍数だから(3)
直接展開して を用いると(4)
まず とおけばこれが に等しい条件は なら となり不可能である。よって 、すなわち である。さらにより であり、 を得る。したがって
総評
難度6、目安時間24分。余り記号は、実質的に として計算する仕組みである。(2)で余りの積が保たれることを示しておくと、(3)(4)で同じ操作を繰り返し使える。三角関数解法では を半径と角で表す発想が自然だが、別解のように直接 を置いても解ける。最終的に4通りすべてを列挙し、 を除外することが重要である。