問題
実数を係数にもつ整式をで割った余りとして得られる整式をと表す。
(1) ,,をそれぞれ求めよ。
(2) 整式,に対して,次の等式が成り立つことを示せ。
(3) 実数に対して,次の等式が成り立つことを示せ。
(4) 次の等式を満たす実数の組をすべて求めよ。
出典:東北大学 2019年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第4問
方針
解法1(三角関数の倍角へつなぐ)
と考え、余りを一次式に直す。(2)は余りの定義から、元の整式との差が の倍数であることを使って積でも余りが一致することを示す。(3)は直接展開して を使う。(4)は を と表す三角関数解法に加え、 を使う代数的な別解も示す。
解法2(一次式の係数を代数的に追う)
として(1)を計算し、(2)は余りの定義から証明する。(3)は直接展開する。(4)では を と置き、その平方の一次係数と定数項を比較する。
解答
解法1(三角関数の倍角へつなぐ)
(1)
で割った余りを考えるので、余りの計算では としてよい。したがって である。また より なので である。さらに である。
(2)
整式 を で割ると と書ける。同様に と書ける。これらを掛けると、 と の差は の倍数である。したがって、この2つを で割った余りは等しい。よって である。
(3)
左辺を展開して余りを取ると
である。したがって示す等式が成り立つ。
(4)
まず は左辺が0になるので不適である。そこで とおく。このとき である。(3)と(2)を用いると である。これが に等しいためには でなければならない。よって かつ である。したがって となり、 は の4通りを取る。よって
である。
解法2(一次式の係数を代数的に追う)
(1)
より
したがって
(2)
と書ける。積を取れば は の倍数だから
(3)
直接展開して を用いると
(4)
まず
とおけば
これが に等しい条件は
なら となり不可能である。よって 、すなわち である。さらに
より であり、 を得る。したがって