方針
赤玉を何個取り出したかで袋の中の赤玉数が決まる。すでに 個の赤玉を取り出していれば、残る赤玉は 個である。(1)は、 回後に赤玉2個で次に白を引く場合と、赤玉1個で次に赤を引く場合を足す。(2)は赤玉が初めて1回だけ出る時刻を固定して和を取る。(3)は(1)の一次漸化式に(2)の式を代入して解く。
解答
(1) 回の試行後に、取り出した赤玉が全部で2個となる場合を考える。 回後までにすでに赤玉を2個取り出している場合、袋には赤玉が3個、白玉が7個ある。この状態で次に白玉を取り出せば、赤玉を取り出した総数は2個のままである。その確率は である。 回後までに赤玉を1個取り出している場合、袋には赤玉が4個、白玉が6個ある。この状態で次に赤玉を取り出せば、総数が2個になる。その確率は である。したがって である。
(2)
赤玉をちょうど1回取り出す時刻を とする。 回目より前はすべて白玉を取り出す必要がある。赤玉をまだ取り出していない間は、赤玉5個、白玉5個なので、白玉を取り出す確率は である。 回目に赤玉を取り出す確率も である。
その後は赤玉を1個取り出した状態なので、袋には赤玉4個、白玉6個があり、白玉を取り出す確率は である。よって である。これは等比数列の和で、となる。したがってである。
(3)
(1)より である。 とおくと である。(2)を代入し、 から和を取るとを得る。したがってである。分母を にそろえると、同値に である。
別解
解法2(赤玉を引く時刻を固定する)
方針
赤玉を1個だけ引く場合はその時刻を、2個引く場合は2つの時刻を固定する。各区間で白玉を引く確率が と変わることを掛け、等比和を取る。
解答
(1)
回までに赤玉を2個引き、次に白玉を引く場合と、赤玉を1個引き、次に赤玉を引く場合に分ける。したがって(2)
赤玉を引く唯一の時刻を とする。赤玉を引く前の白玉確率と 回目の赤玉確率はともに 、その後の白玉確率は である。よって(3)
赤玉を引く時刻を とする。その出方の確率はしたがってまず について、次に について等比和を計算するとすなわち
総評
難度6、目安時間24分。袋の中の赤玉数は、これまでに取り出した赤玉の個数だけで決まるため、状態分類が有効である。(2)では赤玉が1回だけ出る時刻を固定すると、前後の白玉確率が と に分かれる。(3)は一次漸化式として解くのが標準だが、最終式の第1項が 、第2項が 、第3項が になる理由を、(1)(2)の状態遷移と対応させて確認したい。