方針
各状態から A,B へ移る確率を整理する。pn+qn=1 を使って pn だけの一次漸化式を作り、定常値 4/7 を引いて等比数列に直す。
解答
(1)
遷移確率はA→A:21,A→B:21,B→A:32,B→B:31である。したがってpn+1=21pn+32qn,qn+1=21pn+31qn.(2)
試行前は A にいるので p0=1,q0=0 とおける。qn=1−pn を用いるとpn+1=21pn+32(1−pn)=32−61pn.定常値 L はL=32−61Lを満たすから L=4/7 である。よってpn+1−74=−61(pn−74).初期値 p0=1 からpn−74=(−61)n(1−74)=73(−61)n.したがってpn=74+73(−61)n,qn=73−73(−61)n.
別解
解法2(Bにいる確率の漸化式を直接解く方法)
方針
(1) の遷移式から pn=1−qn を qn+1 に代入する。定常値 3/7 との差を等比数列として求め、最後に pn=1−qn とする。
解答
(1)
全確率の公式よりpn+1=21pn+32qn,qn+1=21pn+31qn.(2)
今度は pn=1−qn を第2式へ代入する。qn+1=21(1−qn)+31qn=21−61qn.固定値は 3/7 なので、qn+1−73=−61(qn−73).q0=0 よりqn−73=(−61)n(−73).したがってqn=73−73(−61)n.さらに pn=1−qn だからpn=74+73(−61)n.n=1 を代入すると p1=q1=1/2 となり、最初の試行の結果とも一致する。
総評
難度5、計算量4。想定時間は14分程度。状態遷移の向きを取り違えないよう、「現在の状態」から「次の状態」へ矢印で整理する。初期状態は試行前なので p0=1 と置くと式が簡潔になる。答えでは pn+qn=1 と n=1 の値を代入して整合性を確認すると安全である。
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出典: 東北大学 2020年度 後期 文系第4問・理系第4問(未実施問題)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。