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東北大学 2018年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

xy 平面において、x,y がともに整数であるとき、点 (x,y) を格子点とよぶ。m を正の整数とするとき、放物線y=x22mx+m2=(xm)2x 軸および y 軸によって囲まれた図形を D とする。

(1)
D の周上の格子点の数 Lmm で表せ。

(2)
D の周上および内部の格子点の数 Tmm で表せ。

(3)
D の面積を Sm とする。極限limmTmSmを求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

整数場合の数積分 数え上げ和の計算定積分評価

方針

領域は文系後期第1問と同じく 0xm0y(mx)2 と見て、周上と内部込みの格子点を縦に数える。(3)では面積 Sm0m(mx)2dx で求める。Tm も3次式として展開しておくと、Tm/Sm の極限は最高次係数の比較で決まる。

解答

(1)
放物線は y=(xm)2 である。x 軸、y 軸とともに囲まれる領域は 0xm,0y(mx)2 である。

周上の格子点を、x 軸、y 軸、放物線に分けて数える。x 軸上は m+1 個、y 軸上は m2+1 個、放物線上は整数 x=0,1,,m に対して1個ずつあり m+1 個である。3つの頂点 (0,0),(0,m2),(m,0) を重複して数えているので3を引く。したがって Lm=m2+2m である。

(2)
整数 x=0,1,,m を固定すると、y0,1,2,,(mx)2 を取り、格子点は (mx)2+1 個ある。よって Tm=x=0m{(mx)2+1}=j=0m(j2+1) である。したがって Tm=m(m+1)(2m+1)6+m+1 である。

(3)
面積は Sm=0m(mx)2dx である。u=mx と見れば Sm=0mu2du=m33 である。

一方、(2)の式を展開すると Tm=m33+m22+7m6+1 である。よってTmSm=m33+m22+7m6+1m33であり、m で最高次項の比だけが残る。したがって limmTmSm=1 である。

別解

解法2

方針

縦列ごとに格子点を数える。(3)では Tm/m3 をリーマン和として解釈し、面積 Sm の主要項と比較する。

解答

(1)
3つの境界上の格子点を包除原理で数えるとLm=(m+1)+(m2+1)+(m+1)3=m2+2m.(2)
j=0,1,,m に対し、縦線 x=mj 上の格子点は j2+1 個である。したがってTm=j=0m(j2+1)=m(m+1)(2m+1)6+m+1.(3)
面積はSm=0m(mx)2dx=m33.一方、Tmm3=1mj=0m(jm)2+m+1m3.右辺第1項は t2 のリーマン和、第2項は0に収束するのでlimmTmm3=01t2dt=13.また Sm/m3=1/3 だからlimmTmSm=1.

総評

難度5、目安時間18分。格子点を縦方向に数える発想ができれば標準的に処理できる。(1)では境界を3つに分けて数えるため、頂点の重複を必ず引く。(2)は x ごとに (mx)2+1 個という数え方が最も簡単である。(3)は面積も点数も主要項が m3/3 になるため、低次項が極限で消えることを明示すればよい。

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出典: 東北大学 2018年度 後期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。