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東北大学 2018年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

整数 a,b は等式3a2b=1(*)を満たしているとする。

(1)
a,b はともに正となることを示せ。

(2)
b>1 ならば、a は偶数であることを示せ。

(3)
() を満たす整数の組 (a,b) をすべてあげよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安24

整数 合同式、偶奇性、約数・倍数

方針

まず等式から 3a=1+2b>1 と見て、a が正であることを確定する。すると 2b=3a1 は正の整数になるので、b も正でなければならない。b>1 では 2b が4の倍数であることから、3a1(mod4) となり、a が偶数と分かる。最後は b=1b>1 に分け、偶数 a=2m の場合に差の平方として因数分解する。

解答

(1)
与えられた等式は 3a=1+2b と書ける。右辺は1より大きい正の数であるから 3a>1 であり、したがって a>0 である。

このとき 3a1 は正の整数であり、2b=3a1 である。もし b0 なら 0<2b1 である。ところが 3a1 は正の整数なので、2b がこれに等しいには 2b=1 しかない。しかし 2b=1 なら b=0 であり、等式は 3a=2 となって整数 a では不可能である。よって b>0 である。

(2) b>1 とする。このとき 2b は4の倍数である。したがって 3a2b=1 を4で割った余りで見ると 3a1(mod4) である。31(mod4) なので 3a(1)a(mod4) である。これが1に合同であるためには、a は偶数でなければならない。

(3)
まず b=1 の場合、3a2=1 より 3a=3 だから (a,b)=(1,1) である。

次に b>1 とする。(2)より a は偶数なので a=2m とおける。このとき 32m1=2b であるから (3m1)(3m+1)=2b である。左辺の2つの因数はいずれも正の整数で、その積が2の累乗なので、それぞれも2の累乗である。しかも差は (3m+1)(3m1)=2 である。

2つの2の累乗が2だけ異なるには、3m1=2,3m+1=4 でなければならない。したがって 3m=3 より m=1 である。このとき a=2,2b=321=8 なので b=3 である。

以上より、求める整数の組は (a,b)=(1,1),(2,3) である。

別解

解法2(2進付値を因数差から決定)

方針

b=1 を先に処理し、b>1 では法4から a を偶数にする。平方差の2因子は最大公約数が2で、積が2の累乗なので、差が2である連続した2の累乗に限られる。

解答

(1)
等式から 3a>1 なので a>0 である。さらに 2b=3a1 は正の整数で、b0 は不可能だから b>0 である。

(2)
b>1 なら3a1(mod4)であり、31(mod4) だから a は偶数である。

(3)
b=1 なら 3a=3 より (a,b)=(1,1) である。b>1 なら (2) より a=2m と書ける。すると(3m1)(3m+1)=2b.2因子の最大公約数は2で、どちらも2の累乗である。また差が2なので、可能なのは3m1=2,3m+1=4だけである。よって m=1、したがって(a,b)=(2,3).以上より全解は(a,b)=(1,1),(2,3)である。

総評

難度6、目安時間24分。負の指数も整数 a,b の候補に入っているため、最初に正であることを丁寧に示す必要がある。b>1 で4を法として考えると、a 偶数がすぐに出る。最後の因数分解では、2つの因数がともに2の累乗で、差が2であることから 2,4 に限られる点を明記すると、解の絞り込みが完全になる。

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出典: 東北大学 2018年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。