方針
は単位ベクトルであり,直線 への点 の射影を考える。符号つき射影の長さは で,垂線の長さは となる。三角形 を のまわりに回転すると,高さ ,底面半径 の円錐になる。最大化は とおき, で を調べる。
解答
(1) は原点中心,半径1の球面上にあるので である。したがって は単位ベクトルである。また である。
点 の直線 への符号つき射影の長さを とすると である。よって である。一方, なので,直角三角形 において である。
三角形 を を軸として一回転させると,高さ ,底面半径 の円錐ができる。したがって である。
(2) とおく。 は単位ベクトルであるから,内積の大きさの評価より である。体積は である。
関数 を で考えると である。したがって は で増加し, で減少する。よって最大は のときで, である。したがって である。
そのときの条件は である。すなわち,もとの球面条件 のもとで を満たす点で最大となる。
別解
解法2(直角三角形の角で円錐を表す方法)
方針
と のなす角を と置く。円錐の高さと底面半径を三角比で表し、 の1変数にして最大化する。
解答
(1) であり、 と のなす角を とする。直角三角形 からである。また だから(2) とおくと微分するとなので、最大は のときである。よってまた だから、最大となる条件はである。
総評
難度5、計算量4。想定時間は16分程度。空間ベクトルの射影と円錐体積を結びつける問題である。射影の長さには符号があるが,円錐の高さは になる点を明示する必要がある。最大化は1変数 に落ち, が最大条件になる。条件式は球面上で と表すと図形的にも分かりやすい。 射影の内積表示と三角比表示の両方で同じ1変数関数へ帰着し、最大条件まで一致することを確かめた。