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東北大学 2026年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第6問

0≦a≦1を満たす実数aに対し,Caを次で与えられる座標平面上の楕円または線分とする。

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・C0は2点(0,−1),(0,1)を結ぶ線分である。

・0<a<1のとき,Caは楕円x2a2+y2(1−a)2=1である。

・C1は2点(−1,0),(1,0)を結ぶ線分である。

実数aが0≦a≦1を満たしながら動くとき,座標平面上でCaが通過する領域をDとする。以下の問いに答えよ。

(1) −1≦x≦1を満たす実数xに対し,点(x,y)がDに含まれるような実数yの値の範囲をxを用いて表せ。

(2) Dの面積を求めよ。

(3) Dをx軸の周りに1回転させてできる立体の体積を求めよ。

難易度7/ 10計算量6/ 10

図形と方程式、微分、積分 範囲評価、存在証明、面積計算、体積計算、置換積分

方針

楕円の横半径aと縦半径1−aが同時に変わるので,楕円どうしの包含関係はない。
一つのxを固定し,その縦線上で楕円がどこまで高く届くかを調べる。

解答

(1) u=∣x∣,0<u<1とする。Ca上ではy2=F(a)=(1−a)2(1−u2a2),u≤a≤1.端点では高さを0とする。微分するとF′(a)=2(1−a)(u2−a3)a3.u<u2/3<1より,Fはa=u2/3まで増加,その後減少する。
最大値はF(u2/3)=(1−u2/3)3.高さF(a)は連続で,a=uで0となるので,0から最大値までのすべての値を取る。
上下の対称性から−(1−u2/3)3/2≤y≤(1−u2/3)3/2.x=0ではC0から−1≤y≤1,∣x∣=1ではC1からy=0であり,他の楕円からそれ以上の高さは得られない。
したがって求める範囲は∣y∣≤(1−∣x∣2/3)3/2.(2) 対称性より,面積をSとするとS=4∫01(1−x2/3)3/2 dx.x=cos⁡3tとおけばS=12∫0π/2sin⁡4tcos⁡2t dt.この積分をJとする。t↦π/2−tでJ=∫0π/2cos⁡4tsin⁡2t dtだから2J=∫0π/2sin⁡2tcos⁡2t dt=18∫0π/2(1−cos⁡4t) dt=π16.よってS=3π8.(3) 各xにおける断面は,半径(1−∣x∣2/3)3/2の円である。
体積VはV=2π∫01(1−x2/3)3 dx=2π∫01(1−3x2/3+3x4/3−x2) dx=2π(1−95+97−13)=32π105.

別解

別解・背景

方針

主解と異なる見方による補足。

解答

u=∣x∣2/3,v=∣y∣2/3とおく。
0<a<1について,内積の不等式を二回使うと(u+v)2≤u2a+v21−a,(u2a+v21−a)2≤(u3a2+v3(1−a)2)(u+v).楕円上では右の括弧は1なので,u+v>0なら(u+v)3≤1となり,u+v≤1である。
C0,C1上でも同じ条件を満たす。

逆にx,yがともに0でなくu+v≤1なら,
G(a)=x2/a2+y2/(1−a)2についてG(uu+v)=(u+v)3≤1.G(a)は連続で,a→0+のときG(a)→∞となるので,
中間値の定理からG(a)=1となる0<a<1が存在する。
座標軸上の点はC0,C1に入る。
したがってDは∣x∣2/3+∣y∣2/3≤1を満たす点全体である。

この証明はaについて微分せずに通過領域を求める。
上からの評価に加えて,条件を満たす点がいずれかの楕円上にあることも示している。

総評

楕円の通過領域では、境界の式を求めるだけでは不十分である。高さが連続に変わることを使って内部も埋まると示した後、対称性を使って面積と回転体の体積を積分する。

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出典: 東北大学 2026年度 後期日程 数学(理系)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。