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東北大学 2025年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第3問

xy平面上に4点A(−1,0),B(0,1),O(0,0),P(1,1)がある。
a,bを実数とし,aは0≤a≤1を満たすとする。
また,放物線y=(x−a)2−bが線分OPおよび線分ABの両方と共有点をもつようなa,bの組(a,b)の全体からなる集合をEとする。
ab平面上にEを図示せよ。

難易度5/ 10計算量3/ 10

図形と方程式、関数 場合分け、必要十分条件

方針

共有点がある条件を,線分上のxの範囲とともに考える。
直線全体との共有点だけを調べると,線分の外にある点まで含めてしまう。
二つの二次関数の値域を共通部分にする
線分OP上では0≤x≤1で,b=(x−a)2−x。
線分AB上では−1≤x≤0で,b=(x−a)2−x−1。
それぞれの値域を求め,bの条件の共通部分を取る。

OPに対応する関数の頂点はx=a+1/2であり,a=1/2で区間の外へ出る。
端点での値だけを比べると,頂点付近で交わる場合を落としてしまう。
二つの値域を求めた後も,下限のどちらが大きいかを確かめる。

解答

線分OPはy=x,0≤x≤1で表される。
共有点がある条件は,bがg(x)=(x−a)2−x(0≤x≤1)の値域に入ることである。
g(x)=(x−a−1/2)2−a−1/4であり,g(0)=a2,g(1)=a2−2a。
0≤a≤1より最大値はa2である。
最小値は,頂点が区間内にある0≤a≤1/2では−a−1/4,
頂点が右側にある1/2≤a≤1ではa2−2aとなる。
よってOPとの共有点がある条件は{−a−1/4≤b≤a2(0≤a≤1/2),a2−2a≤b≤a2(1/2≤a≤1).(1)一方,線分ABはy=x+1,−1≤x≤0で表される。
ここではh(x)=(x−a)2−x−1の値域を調べる。
頂点x=a+1/2は区間の右側にあるので,hはこの区間で減少する。
端点の値はh(0)=a2−1,h(−1)=(a+1)2であるから,条件はa2−1≤b≤(a+1)2.(2)a2≤(a+1)2である。また(a2−1)−(−a−1/4)=(a−1/2)(a+3/2)なので,a≤1/2では−a−1/4の方が大きい。
a≥1/2では(a2−1)−(a2−2a)=2a−1≥0である。
よって(1),(2)の共通部分は{−a−1/4≤b≤a2(0≤a≤1/2),a2−1≤b≤a2(1/2≤a≤1).この条件を満たせば,それぞれの関数の値域にbが入るので,両方の線分と共有点をもつ。
したがってEは次の色を付けた領域であり,境界をすべて含む。

別解

別解・背景

方針

判別式と小さい解の位置を使って共有点を判定する。

解答

OPとの交点の方程式はx2−(2a+1)x+a2−b=0。
判別式はD=4a+1+4bである。
b>a2なら小さい解は負,大きい解は2a+1より大きくなるので,[0,1]に解はない。
b≤a2かつD≥0なら,小さい解x−=2a+1−D2は非負である。この解が1以下となる条件はD≥2a−1。
a≤1/2ではこれは自動的に成立し,D≥0からb≥−a−1/4を得る。
a≥1/2では二乗してb≥a2−2aを得る。
x−>1なら大きい解も1より大きいので,他の場合はない。
ABについては答案と同じ単調性でa2−1≤b≤(a+1)2を得て,共通部分を取ればよい。

例えばa=0,b=−1/8では,OPとの差x2−x+1/8は両端で正だが,区間内に二つの零点をもつ。
端点の符号が違うことは共有点の十分条件であり,必要条件にはならない。

総評

端点の符号変化は十分条件にとどまる。頂点が線分の範囲内にある場合も含める。

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出典: 東北大学 2025年度 後期日程 数学(理系)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。