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東北大学 2026年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第3問

0≦a<2π,0≦b<2πを満たす実数の組(a,b)で,x→0のときsin⁡(a+x)+cos⁡(b+x)xが正の整数に収束するものをすべて求めよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10

三角関数、関数 極限計算、必要十分条件、場合分け

方針

有限な極限をもつためには,分子の定数項が0でなければならない。
その条件を確かめてから,sin⁡x/x→1を使う。

解答

加法定理によってsin⁡(a+x)+cos⁡(b+x)=(sin⁡a+cos⁡b)cos⁡x+(cos⁡a−sin⁡b)sin⁡x.商が有限値に収束するなら,分子は0に収束するのでsin⁡a+cos⁡b=0.(1)逆に(1)のもとではsin⁡x/x→1より,極限はk=cos⁡a−sin⁡b.(2)(1)からsin⁡2b=cos⁡2aである。sin⁡b=cos⁡aならk=0なので不適。
よってsin⁡b=−cos⁡a,k=2cos⁡a.0<k≤2であり,kは整数だからk=1またはk=2である。

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・k=2のとき,a=0である。(1)とsin⁡b=−1からb=3π/2。

・k=1のとき,a=π/3または5π/3。
それぞれb=7π/6,11π/6である。

どの組も(1)を満たし,(2)が正の整数になる。したがって求める組は(a,b)=(0,3π2),(π3,7π6),(5π3,11π6).

別解

別解・背景

方針

主解と異なる見方による補足。

解答

cos⁡b=−sin⁡a=cos⁡(a+π/2)より,2πの整数倍を除けばb=a+π2またはb=3π2−a.前者ではsin⁡b=cos⁡aとなり,極限は0。
後者ではsin⁡b=−cos⁡aとなり,極限は2cos⁡a。
後者だけを残し,2cos⁡a=1,2を解いても同じ三組を得る。

有限な極限を確かめる前に分子を微分してはいけない。
ここでは加法定理だけで,極限が存在する条件とその値をともに求められる。

総評

分母が0に近づくとき、有限の極限をもつには分子の定数項が0でなければならない。その条件を先に使い、残る三角関数の極限から角度の候補を絞る。

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出典: 東北大学 2026年度 後期日程 数学(理系)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。