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東京大学 1991年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

xyz 空間の点 P(2,0,1) と,yz 平面上の曲線 z=y2 を考える。点 Q がこの曲線上を動くとき,直線 PQxy 平面と出会う点 R のえがく図形を F とする。

xy 平面上で F を図示せよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

図形と方程式関数 座標設定軌跡、パラメータ処理、文字消去

方針

曲線上の点を Q=(0,t,t2) と置き、直線 PQ を1つのパラメータで表す。xy 平面との交点は z=0 から決まるが、t=±1 では直線全体が z=1 上にあり交点を持たないので除外する。得られた R=(X,Y,0) の表示から t を消去し、双曲線のどの枝が実際に現れるか、端点 (0,0)(2,0) の含まれ方まで調べて図示する。

解答

曲線 z=y2 上の点を Q=(0,t,t2) とおく。直線 PQ 上の点は、実数 s を用いて (2,0,1)+s(2,t,t21) と表される。この点が xy 平面上にあるための条件は 1+s(t21)=0 である。

ここで t=±1 のときは QPz=1 上にあるので、直線 PQxy 平面と交わらない。したがって t21 としてよい。このとき s=11t2 である。

交点を R=(X,Y,0) とすると X=221t2=2t2t21,Y=t1t2 である。これより X2=2t21,X(X2)=4t2(t21)2=4Y2 となる。したがって 4Y2=X(X2) すなわち (X1)24Y2=1 である。

次に、双曲線のどの部分が現れるかを調べる。0t2<1 では X=2t2t210 であり、t=0 のとき (X,Y)=(0,0) を与える。一方、t2>1 では X=2t2t21>2 であり、X=2 には有限の t では到達しない。

逆に、双曲線 4Y2=X(X2) 上で X0 または X>2 を満たす点については t2=XX2 がそれぞれ 0t2<1 または t2>1 を満たし、Y の符号に合わせて t を選べば上の表示から得られる。

よって F は双曲線 (X1)24Y2=1 のうち X0 の枝全体と、 X>2 の枝 である。図では中心 (1,0)、左右に開く双曲線を描き、左枝は (0,0) を含み、右枝は (2,0) を白丸で除く。

総評

空間の曲線から平面上の軌跡を取り出す問題である。目安時間は15分。直線 PQ のパラメータ表示そのものは短いが、t=±1xy 平面と交わらないこと、消去後の双曲線に余分な枝を混ぜないことが採点上の要点である。図示では方程式だけで終わらせず、左枝は (0,0) を含むこと、右枝は (2,0) を含まないことを明示するとよい。

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出典: 東京大学 1991年度 第2次学力試験 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。