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東京大学 1992年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第3問

多項式の列P0(x)=0P1(x)=1P2(x)=1+x
Pn(x)=k=0n1xkを考える.

(1) 正の整数nmに対して,
Pn(x)Pm(x)で割った余りは
P0(x)P1(x)Pm1(x)のいずれかであることを証明せよ.

(2) 等式Pl(x)Pm(x2)Pn(x4)=P100(x)が成立するような正の整数の組(l,m,n)をすべて求めよ.

難易度8/ 10計算量7/ 10目安25

数と式整数数列 式変形、剰余分類、場合分け

方針

(1)n=qm+r として xm1(modPm(x)) を使う。(2)は各係数が1であることを、指数 i+2j+4k の一意表示条件として低次数から調べる。

解答

(1) n=qm+r (0r<m) とする。Pn(x)=Pm(x)(1+xm++x(q1)m)+xqmPr(x).また xm1=(x1)Pm(x) だから、Pm(x) を法として xqm の余りは1である。従って余りはPr(x)であり、r=0,1,,m1 のいずれかである。

(2) 左辺の各項はxi+2j+4k(0i<l, 0j<m, 0k<n)である。右辺では次数0から99までの係数がすべて1なので、この表示が各整数0から99に対してちょうど1通りでなければならない。また x=1 を代入してlmn=100.(1)次数1を作るため l2 である。次数2の表示が一意であることから、「l3」と「m2」のちょうど一方が成り立つ。

まず m2 なら l=2 である。このとき P2(x)Pm(x2)=P2m(x)n=1 なら (1) より m=50n2 なら重複も欠落もなく重み4へつなぐため 2m=4、従って m=2,n=25 である。

次に m=1 なら、次数0,1,2,3を作るため l4n=1 なら l=100n2 なら重み4へつなぐため l=4、従って n=25 である。

以上より(l,m,n)=(100,1,1),(2,50,1),(4,1,25),(2,2,25).各組は Pa(x)Pb(xa)=Pab(x) を順に使えば実際に等式を満たす。

総評

多項式の係数を混合位取りの一意表示として解釈する難問で目安は25分。lmn=100 だけでは不十分で、次数1・2・4の係数から重なりと欠落を排除する必要がある。

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出典: 東京大学 1992年度 後期 理科 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。