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東京大学 1995年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

すべての正の実数 xy に対しx+yk2x+yが成り立つような実数 k の最小値を求めよ。

難易度4/ 10計算量2/ 10目安5

数と式方程式・不等式 不等式評価置換、範囲評価

方針

u=xv=y とおき、求める定数を二次形式の不等式に直す。
平方完成によって最良定数を直接読み、等号を与える正の x,y を示して最小性まで確定する。

解答

u=xv=y とおくと u>0v>0 であり、与えられた不等式はu+vk2u2+v2となる。ここで3(2u2+v2)2(u+v)2=(2uv)20であるから、(u+v)232(2u2+v2)を得る。両辺は正なので平方根をとればu+v322u2+v2である。したがって k=3/2 なら、すべての正の x,y に対して不等式が成り立つ。

等号は 2uv=0、すなわち v=2u のときに成り立つ。実際、u=1v=2 とすれば
x=1y=4 はともに正であり、等号が実現する。よってこれより小さい k は条件を満たさない。
以上より最小値は32である。

別解

解法2

方針

比は同次式なので t=v/u の1変数に落とす。比の2乗を微分し、内部の最大点と等号条件を同時に求める。

解答

u=xv=y とおき、さらにt=vu>0とする。同次性により(u+v2u2+v2)2=(1+t)22+t2である。右辺を F(t) とおくとF(t)=2(1+t)(2t)(2+t2)2となる。したがって F0<t<2 で増加し、t>2 で減少するので、
t=2 のとき最大になる。その値はF(2)=96=32である。t=2v=2u を意味し、正の u,v で実現できる。
よって求める最小の定数はk=32である。

総評

難度は10段階中4、計算量は2。最良定数では上からの評価だけでなく等号成立例が不可欠である。平方完成と1変数最大化の両方で、等号比 v:u=2:1 まで一致した。2解法の結論を照合し、条件の必要十分性、端点、符号、定義域、等号成立条件を再確認した。図は論証を補助するものに限定し、図の縮尺に依存しない式による説明も併記している。

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出典: 東京大学 1995年度 前期日程 第2次学力試験 共通 文科第1問・理科第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。