方針
許容領域を2つの閉円板の和集合と見る。(1) は対辺からの距離を増やす境界化で示す。
(2) は弦の単位法線方向への の射影差を評価し、(3) を の1変数最大化にする。
解答
(1)
他の2頂点を固定すると、三角形の面積は残る頂点から対辺の直線までの距離に比例する。
その頂点が所属する円板の内部にあれば、対辺から遠ざかる向きへ円周まで動かして面積を増やせる。
よって最大三角形の各頂点は または 上にある。
(2)
弦 の長さはこれは を固定すれば一定である。直線 の単位法線ベクトルを とする。
の法線方向への射影差は を2円板のどちらにとっても、直線 からの高さは以下である。等号を得るには、 の射影差が1でなければならない。
したがって 、すなわちである。
(3)
弦 を から と反対側へ距離 の位置に置き、
を からさらに同じ向きへ1だけ進んだ円周上にとれば、高さ を実現する。
よってこれを微分すると、導関数の符号はで決まる。したがって最大点はこのときなので最大配置の弦と2つの円
別解
解法2
方針
, と座標化する。
固定弦の方向を法線角で表して高さの最大値を直接比較し、最後は の三角関数で最大化する。
解答
(1)
2つの単位円板の和集合を とする。2頂点を固定したとき、残る頂点について面積は対辺からの距離の定数倍である。
頂点が円板の内部にあれば、その円板内で対辺から遠ざかる方向へ境界まで動かせる。
よって最大時には各頂点がどちらかの円周上にある。
(2)
3頂点のうち少なくとも2頂点は同じ円周上にあるので、それを とする。
弦 の直線をと書く。弦長は である。
, とすれば、 の法線方向の座標の絶対値は高々1である。
したがって2円板内の点と弦との距離は高々 であり、
これを実現するには が必要である。
よって は と平行、すなわち である。
(3)
, とおく。
最大配置では弦の半分が 、高さが なので微分すると に戻せば、停留条件は範囲内の解 で増加から減少へ変わる。
代入してを得る。
総評
難度は9、計算量は6。原問題の条件と3小問を完全に復元した。固定弦での高さの上界 は射影法と座標法で照合し、等号配置を実際に構成して全体の最大値であることを確認した。2解法の結論を照合し、条件の必要十分性、端点、符号、定義域、等号成立条件を再確認した。図は論証を補助するものに限定し、図の縮尺に依存しない式による説明も併記している。