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東京大学 1995年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第6問

原点を O とする xy 平面上の双曲線x2a2y2b2=1(a>0, b>0)上の点 P における接線と2つの漸近線との交点を QR とする。

(1) 三角形 OQR の面積 S は、点 P のとり方によらず、ab によって定まることを示せ。

(2) a=5e2t+etb=e2t+et として実数 t を変化させるときの S の最小値を求めよ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安20

図形と方程式微分指数・対数 接線・法線座標設定微分による最大最小置換

方針

P=(au,bv)u2v2=1 と標準化し、接線と2本の漸近線の交点を求める。
面積から u,v が消えて S=ab となることを示し、z=et で最小化する。

解答

(1)
P=(au,bv) とおくと u2v2=1 であり、接線はuxavyb=1.漸近線 y=±bx/a との交点はQ=(auv,buv),R=(au+v,bu+v).よってS=12xQyRyQxR=122ab(uv)(u+v)=ab.したがって SP によらない。

(2)
z=et>0 とおくとS=ab=5z4+6z+z2.微分すればdSdz=20z3+62z3.w=z3>0 とおくと、停留条件は10w2+3w1=0であり、w=1/5 を得る。またd2Sdz2=60z2+6z4>0なので最小である。z3=1/5 では 5z4=zz2=5z よりSmin=12z=1253.接線が漸近線から切り取る三角形

別解

解法2

方針

X=x/aY=y/b の拡大縮小で標準双曲線へ移し、標準図形の面積が1であることを使う。
最小化は t のまま微分して導関数の符号変化を確認する。

解答

(1) X=xa,Y=ybとおくと、双曲線は X2Y2=1、漸近線は Y=±X になる。
標準双曲線上の点を (u,v) とすれば接線は uXvY=1 であり、
漸近線との交点は(1uv,1uv),(1u+v,1u+v).u2v2=1 より、この2点と原点が作る三角形の面積は1である。
元の平面への変換は横を a 倍、縦を b 倍するので、面積は ab 倍される。
よって S=ab で一定である。

(2) S(t)=5e4t+6et+e2t.したがってS(t)=20e4t+6et2e2t=2e2t(10e6t+3e3t1).u=e3t>0 とおくと、括弧内は 10u2+3u1 であり、
正の根は u=1/5 だけである。この二次式は正の範囲で単調増加するので、
S(t) はこの点の前で負、後で正となる。
よって e3t=1/5 で最小となりSmin=1253.

総評

難度は6、計算量は6。接線と漸近線の交点の分母が (uv)(u+v)=1 で消える点を、座標法と拡大縮小法で照合した。最小化では正の停留点が一意であることも確認した。2解法の結論を照合し、条件の必要十分性、端点、符号、定義域、等号成立条件を再確認した。図は論証を補助するものに限定し、図の縮尺に依存しない式による説明も併記している。

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出典: 東京大学 1995年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第6問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。