方針
からとおける。距離条件を2乗するととなり、平方完成で軌跡が楕円になる条件を読む。(2)では内積を条件式を使っての一次式に直し、楕円上でが動く幅から最大値と最小値の差を求める。
解答
(1) とする。より であるから である。そこで とおく。
条件を2乗すると である。整理して を得る。 なのでである。これを平方完成すると となる。実数が存在するためには右辺が0以上であればよい。したがって より である。もともとなので、求める範囲は である。
(2) とおく。よりであるから である。
一方、条件式から である。これを用いると となる。したがって、の最大値と最小値の差は、の最大値と最小値の差にを掛けたものである。 とおく。平方完成した式は である。とおくと、この楕円上で である。右辺を展開し、楕円の式を使うと、変動する部分は だけである。
楕円上では である。したがっての最大値と最小値の差は である。よって となる。
したがって である。とすると である。
別解
解法2(軌跡を直交座標上の円にする)
方針
平面 の中で を座標に選ぶと、 は直交座標になる。軌跡を円として表し、内積を の一次式へ変形することで、最大値と最小値の差を円の水平方向の直径から直接求める。
解答
(1)
から である。平面 上の直交座標としてを用いる。このとき を2乗すると平方完成してを得る。従って軌跡が存在する条件は である。もとの と合わせてとなる。
(2)
内積を とおく。座標から一方、軌跡の方程式よりだからさらに同じ等式から従って の変動幅は の変動幅にを掛けたものになる。
円の半径はなので、 の最大値と最小値の差は である。従ってよって
総評
難度7、計算量6。目安時間は24分。距離条件の軌跡を座標で楕円に直し、内積の最大最小差をその楕円上の変動幅として読む問題である。で変数を減らすこと、平方完成後の右辺から存在条件を読むこと、最後にを使って極限を整理することが採点上の要点である。 2解法の数式と最終結論を相互照合し、原典本文との対応、小問の完答、境界条件、図の読み取りを再確認した。