方針
点 の動きが時刻3で折れるため、 と に分けて三角形 の面積を求める。前半は底辺を 、高さを点 から 軸までの距離として取り、後半は底辺を水平な 、高さを3として取る。 の増減を調べ、 は「時刻 までに達した最大値」なので、 と を境に場合分けする。
解答
(1)
点 は常に である。
まず のとき、点 は 軸上を動くので である。このとき は 軸上の線分で、その長さは である。また から 軸までの距離は である。したがって である。
次に のとき、点 は から右向きに速さ1で動くので である。このとき は水平な線分で、長さは である。また から直線 までの距離は3である。よって である。
以上よりである。
前半について微分すると である。したがって で増加、 で減少し、 である。後半は から始まる傾き の直線である。
したがって のグラフは、 で0に近づき、 で極大となり、 に下がった後、傾き の直線として増加する。
(2) は における の最大値である。(1)より、 での最大値は における である。 では、 は で増加しているので である。 では、すでに で最大値2に達しているので である。 では、後半の値 が2を超えるかどうかを見ればよい。方程式 を解くと である。よって では最大値はまだ2であり、 では時刻 の値が過去最大になる。
したがってである。グラフは、 で まで増加し、 で高さ2の水平線となり、その後は傾き の直線となる。
別解
解法2(行列式と上包絡線)
方針
点 の座標を行列式へ直接代入し、
符号付き面積の絶対値として を求める。
は過去に現れた の上包絡線として決定する。
解答
(1)
三角形の符号付き面積の2倍はである。 ではだから では なのでしたがって前半は で最大値2をとり、 で0へ戻る。
後半は から傾き で増加する。
(2)
は、時刻 までの の最大値、すなわち
グラフを左から見た上包絡線である。 では現在値が最大、
ではいったん最大値2を保つ。
後半の直線が2へ戻る時刻はよって
総評
難度5、計算量5。動点問題だが、面積は底辺と高さをどこに取るかを決めれば素直に式になる。採点上は、 で点 の動きが変わること、前半の の増減、後半の直線 が再び値2に達する時刻 を明記するのが重要である。 は現在値ではなく過去最大なので、 で水平になる点を落としやすい。目安は15分程度。 2つの解法は標準的な答案手順と、別の構造から検算できる経路に分けた。必要性と十分性、等号条件、範囲を明示し、積分・総和・極限と主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。