方針
(1) 一階・二階導関数の符号と両端での極限を整理し、極大点と変曲点を打つ。(2) 円板法で πf(x)2 を積分し、u=x3 とおく。(3) 最大点までの領域を円筒殻に分け、半径 x、高さ M−f(x) として積分する。
解答
(1) f′(x)=e−x3(1−3x3),f′′(x)=3x2e−x3(3x3−4).α=3−1/3、β=(4/3)1/3 とおく。指数因子は常に正なので、f は (−∞,α) で増加し、(α,∞) で減少する。また β の前で上に凸、後で下に凸であり、x=β が変曲点である。なお f′′(0)=0 だが、その前後で符号は変わらない。f(0)=0,f(α)=3−1/3e−1/3,x→−∞limf(x)=−∞,x→∞limf(x)=0.したがって概形は次のようになる。
(2) 円板法よりV1(C)=π∫0Cx2e−2x3dx.u=x3 とおけば du=3x2dx だからC→∞limV1(C)=3π∫0∞e−2udu=6π.(3) (1)より M=αe−1/3 である。領域は 0≦x≦α で f(x)≦y≦M と表される。円筒殻法よりV2=2π∫0αx{M−xe−x3}dx.ここで α3=1/3 を用いると∫0αxMdx=2Mα2=6e−1/3,∫0αx2e−x3dx=31∫01/3e−udu=31(1−e−1/3).よってV2=2π{6e−1/3−31(1−e−1/3)}=π(e−1/3−32).f(x)=xe−x3 の概形
別解
解法2
方針
増減と凹凸は導関数の零点を直接調べる。第3問の回転体は水平な円板で表し、変数を y=f(x) から x へ戻して部分積分する。
解答
(1) f′(x)=e−x3(1−3x3),f′′(x)=3x2e−x3(3x3−4).α=3−1/3、β=(4/3)1/3 とすると、α の前で増加、後で減少し、β の前で上に凸、後で下に凸である。最大値はM=f(α)=3−1/3e−1/3.(2)C→∞limV1(C)=π∫0∞x2e−2x3dx=3π∫0∞e−2udu=6π.(3)
高さ y の円板の半径を x とすると y=f(x) であり、V2=π∫0Mx(y)2dy=π∫0αx2f′(x)dx.部分積分によりV2=π{[x2f(x)]0α−2∫0αxf(x)dx}=π{3e−1/3−32(1−e−1/3)}=π(e−1/3−32).
総評
難度6、計算量7。想定時間は25分程度。(1)では f′′(0)=0 だけで変曲点と判断せず、符号変化を確認する。(2)は回転半径が f(x) なので二乗を忘れない。(3)は横切りの円環でも解けるが、境界を逆関数に直さずに済む円筒殻法が短い。得られた体積は e−1/3>2/3 より正である。
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出典: 東京大学 2002年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。