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東京大学 2002年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

実数全体で定義された関数f(x)=xex3を考える.

(1) f(x)の増減・凹凸を調べf(x)のグラフの概形を図示せよ.

(2) 正の数Cに対してy=f(x)x軸,およびx=Cで囲まれた領域をD1とする.
D1x軸のまわりに回転させてえられる立体の体積をV1(C)とおくときlimCV1(C)を求めよ.

(3) y=f(x)x0における最大値をMとするとき
y=f(x)y軸,およびy=Mで囲まれた領域をD2とおく.
D2y軸のまわりに回転させてえられる立体の体積V2を求めよ.

難易度6/ 10計算量7/ 10目安25

関数微分積分 増減表グラフの概形体積計算、置換積分

方針

(1) 一階・二階導関数の符号と両端での極限を整理し、極大点と変曲点を打つ。(2) 円板法で πf(x)2 を積分し、u=x3 とおく。(3) 最大点までの領域を円筒殻に分け、半径 x、高さ Mf(x) として積分する。

解答

(1) f(x)=ex3(13x3),f(x)=3x2ex3(3x34).α=31/3β=(4/3)1/3 とおく。指数因子は常に正なので、f(,α) で増加し、(α,) で減少する。また β の前で上に凸、後で下に凸であり、x=β が変曲点である。なお f(0)=0 だが、その前後で符号は変わらない。f(0)=0,f(α)=31/3e1/3,limxf(x)=,limxf(x)=0.したがって概形は次のようになる。

(2) 円板法よりV1(C)=π0Cx2e2x3dx.u=x3 とおけば du=3x2dx だからlimCV1(C)=π30e2udu=π6.(3) (1)より M=αe1/3 である。領域は 0xαf(x)yM と表される。円筒殻法よりV2=2π0αx{Mxex3}dx.ここで α3=1/3 を用いると0αxMdx=Mα22=e1/36,0αx2ex3dx=1301/3eudu=13(1e1/3).よってV2=2π{e1/3613(1e1/3)}=π(e1/323).f(x)=xex3 の概形

別解

解法2

方針

増減と凹凸は導関数の零点を直接調べる。第3問の回転体は水平な円板で表し、変数を y=f(x) から x へ戻して部分積分する。

解答

(1) f(x)=ex3(13x3),f(x)=3x2ex3(3x34).α=31/3β=(4/3)1/3 とすると、α の前で増加、後で減少し、β の前で上に凸、後で下に凸である。最大値はM=f(α)=31/3e1/3.(2)limCV1(C)=π0x2e2x3dx=π30e2udu=π6.(3)
高さ y の円板の半径を x とすると y=f(x) であり、V2=π0Mx(y)2dy=π0αx2f(x)dx.部分積分によりV2=π{[x2f(x)]0α20αxf(x)dx}=π{e1/3323(1e1/3)}=π(e1/323).

総評

難度6、計算量7。想定時間は25分程度。(1)では f(0)=0 だけで変曲点と判断せず、符号変化を確認する。(2)は回転半径が f(x) なので二乗を忘れない。(3)は横切りの円環でも解けるが、境界を逆関数に直さずに済む円筒殻法が短い。得られた体積は e1/3>2/3 より正である。

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出典: 東京大学 2002年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。