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東京大学 2001年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

半径rの球面上に4点ABCDがある。
四面体ABCDの各辺の長さは,AB=3,AC=AD=BC=BD=CD=2を満たしている。
このときrの値を求めよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安12

図形と方程式ベクトル 座標設定対称性の利用、計算整理

方針

AB の中点を原点に置き、AB を座標軸に取る。C,D はともに A,B から距離2なので、AB の垂直二等分平面上にある。さらに CD=2 を満たすように C,D を対称に置けば、外接球の中心も対称性から1本の直線上に限られる。最後は OA=OC を立てて中心の位置を決め、半径を求める。

解答

座標をA=(32,0,0),B=(32,0,0)とおく。このとき AB=3 である。

C,D はともに A,B から距離2にあるので、AB の垂直二等分平面、すなわち平面 x=0 上にある。さらに CD=2 であるから、C,D を対称に C=(0,1,32),D=(0,1,32) と置ける。実際、AC2=BC2=34+1+94=4, かつ CD=2 であり、D についても同じである。

外接球の中心を O とする。A,B から等距離で、かつ C,D からも等距離でなければならないので、対称性から O=(0,0,z) とおける。条件 OA=OC より 34+z2=1+(z32)2 である。右辺を展開すると 1+z23z+94=z23z+134 だから 34=z23z+134z2 すなわち 3z=52 となる。よって z=56 である。

したがって半径 rr2=OA2=34+(56)2=2736+2536=139を満たす。半径は正なので r=133 である。

別解

解法2(2組の中点を結ぶ)

方針

AB,CD の中点を M,N とする。
対称性により外接球の中心は直線 MN 上にある。
直角三角形から MN を求め、中心から2種類の辺端点までの距離を等置する。

解答

AB,CD の中点をそれぞれ M,N とする。
C,D はともに A,B から等距離にあるので、
C,DAB の垂直二等分面上にありMNAB.また NC=ND=1 である。直角三角形 AMC からMC2=AC2AM2=434=134.さらに直角三角形 MNC からMN2=MC2NC2=1341=94,したがって MN=3/2 である。

外接球の中心 O は、A,B を交換する対称性と
C,D を交換する対称性から直線 MN 上にある。
OM=s とおくと ON=3/2s であり、OA2=s2+34,OC2=(32s)2+1.OA=OC よりs2+34=(32s)2+1,したがって s=5/6 である。よってr2=OA2=(56)2+34=139.半径は正なのでr=133.

総評

難度5、計算量4。空間図形だが、距離条件が対称なので座標化すると短く処理できる。採点上は、C,DAB の垂直二等分平面上に置く理由、外接球の中心が (0,0,z) と置ける理由、OA=OC から中心を決める計算を明記したい。よくある誤りは、四面体の高さと外接球の半径を混同すること、また CD=2 の条件を座標に反映し忘れることである。目安は12分程度。 2つの解法は標準的な答案手順と、別の構造から検算できる経路に分けた。必要性と十分性、等号条件、範囲を明示し、積分・総和・極限と主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。

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出典: 東京大学 2001年度 前期 数学 文科第1問・理科第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。