方針
対称軸 から放物線 までの最短距離を求める。 とその鏡像 は の反対側にあるので、任意の の距離を両点から への距離の和で下から評価し、最近点とその鏡像で等号を実現する。
解答
直線 を考える。放物線 上の点 について、直線 を と書けば、この点から までの距離は である。ここで であり、 だから である。したがって、放物線 は直線 と交わらず、常に同じ側にある。
この距離の最小値は のときであり、 である。
次に、 を放物線 上の任意の点とする。 は を直線 に関して対称移動したものであるから、 の対称移動前の点を とおくと である。したがって である。
一方、、 は直線 をはさんで反対側にある。よって線分 の長さは、少なくとも2点の からの距離の和以上である。したがってである。
等号が実現することを確認する。 上で からの距離を最小にする点は である。この点を直線 に関して対称移動した点を とすれば、 は 上にあり、線分 は に垂直で、その長さは から までの距離の2倍である。よってである。
したがって求める最小値は である。
別解
解法2
方針
直線 に平行・垂直な正規直交座標へ回転する。垂直座標は 上で平方完成でき、常に一定値以上になる。反射でその符号だけが反転するため、2曲線間の距離の下限と等号点を座標差から直接求める。
解答
直線 に平行・垂直な正規直交座標をと置く。直線 は であり、 は からの符号付き距離である。
放物線 上では だから より は 側にある。反射によって は変わらず の符号だけが反転するので、放物線 はの側にある。
従って に対し、2点の 座標の差だけを見ても に対応する 上の点と、その に関する鏡像を選べば、両点の 座標は等しく、上の2つの不等式で等号が成り立つ。よって最小値はである。
総評
鏡像どうしの最短距離は、対称軸までの最短距離の2倍になる。ただし、その主張だけで済ませず、任意の2点に対する下界と、最近点の鏡像による等号成立を分けて示す必要がある。 は放物線が対称軸と交わらず、符号付き距離が正になるための条件である。