方針
3つの条件はいずれも座標の符号を変えても不変なので,第1八分体で体積を求めて8倍する。また半径 に関して相似なので,まず を計算し最後に 倍する。第1八分体では を固定し, の上限を から,下限を から決める。上下限が両立する条件は で,さらに があるため, 平面の領域は第1象限の単位円内で の部分になる。積分を2つに分け,必要なところで積分順序を入れ替えて計算する。
解答
まず の場合を考える。一般の では, をそれぞれ 倍する相似変換により長さが 倍,体積が 倍になる。したがって最後に を掛ければよい。
3つの条件 はいずれも の符号を個別に変えても変わらない。よって第1八分体の体積を とすると,全体の体積は である。
第1八分体で とする。 を固定すると, より である。また より である。したがって の長さは である。ただし,これが0以上でなければならないので すなわち が必要十分である。
さらに がある。第1象限で かつ を満たす範囲は である。よってとなる。
これを と分ける。ただし および である。
まずである。ここでであり,である。したがって である。
次に を計算する。積分領域は である。積分順序を変えると, では , では となる。よってである。各項を計算すると かつ だから である。
したがってである。よって のときの全体の体積は である。
以上より,一般の に対する体積は である。
条件・検算
第1八分体の断面が存在する範囲と、円柱の内外条件を取り違えない。最後に符号対称の8倍と相似比 を戻す。
別解
解法2(正方形断面から求める別解)
方針
第1八分体で を固定する。 平面では一辺 の正方形から単位円の内側を除いた部分が断面になる。円弧部分を積分し、二重積分の順序を交換して評価する。
解答
相似性から とし、最後に 倍する。第1八分体で を固定し、 とおくと、断面はである。存在条件 より である。正方形 のうち単位四分円の外側を取るのでしたがって第1八分体の体積は二重積分部分の順序を交換すればまたこれらを代入すると の項が消え、符号対称性で8倍し、相似比を戻せば
総評
難度8、計算量7。第1八分体で を導き、円弧側と正方形側に分けて積分する。積分順序の交換、符号対称性による8倍、相似比による 倍までを一続きに検算する。
問題・解答の積分・総和・極限は原則として独立行に置き、分数は表示サイズで可読性を確保した。図は原問題の関係または答案の論理を確認するための独自作図であり、条件・境界・結論を本文だけでも追えるようにした。