方針
共有点の 座標は2次方程式の解なので、(1) は判別式で の範囲を決める。(2) は の和・積と を使い、 を代入して を因数分解する。絶対値の中の が常に正であることも確認する。(3) は とおいて、奇関数部分の積分が消えることを使い、半円型積分に帰着させる。
解答
(1)
共有点の 座標は を満たす。右辺を展開して整理すると である。この2次方程式が実数解をもつ条件は判別式が0以上であることなので である。これを整理すると すなわち である。
よって であり、 である。
(2) は の2つの解である。したがって、解と係数の関係より である。また だからよって である。
共有点は 上にあるので である。したがってここで である。 は判別式が の2次式なので常に正である。
したがってよって である。
(3)
(1) より積分区間は である。 とおくと、 であり、積分区間は となる。また である。したがって である。
ここで は奇関数なので である。よって である。
半径 の半円の面積より である。次に とおくとしたがって である。
別解
解法2(弦と原点からの距離)
方針
(1) は判別式で共有点条件を求める。(2) は2交点を結ぶ弦の直線を解と係数の関係から求め、原点から弦への距離と弦長で三角形 の面積を計算する。(3) は対称区間へ平行移動し、奇関数部分を消す。
解答
(1) 共有点の 座標はを満たす。判別式が0以上である条件はすなわち である。よってとなる。
(2) 2根を とすると放物線 上の弦 の傾きはであり、切片はしたがって弦の直線はである。原点からこの直線までの距離を 、弦長を とすると一方、三角形 の面積は である。ゆえにしたがって(3) とおくと奇関数部分の積分は0であるから半円の面積と の置換によりよってである。
総評
難度6、計算量6。目安時間は27分。交点条件は判別式で素直に出るが、(2) の絶対値つき式をどれだけ整理よく処理できるかが中心である。 と因数分解し、 を確認すると符号の迷いが消える。(3) は で対称区間に移し、奇関数部分を消してから半円型積分を計算するのが安全である。 解答中に埋め込まれていた弦の見方を独立答案へ分離し、原点から弦までの距離と弦長で面積式を完結させた。