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東京大学 2014年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

uを実数とする。座標平面上の2つの放物線C1:y=x2+1C2:y=(xu)2+uを考える。
C1C2が共有点をもつようなuの値の範囲は,
ある実数abにより,aubと表される。

(1) abの値を求めよ。

(2) uaubをみたすとき,
C1C2の共有点をP1(x1,y1)P2(x2,y2)とする。
ただし,共有点が1点のみのときは,P1P2は一致し,
ともにその共有点を表すとする。2x1y2x2y1uの式で表せ。

(3) (2)で得られるuの式をf(u)とする。定積分I=abf(u)duを求めよ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安27

関数図形と方程式積分 判別式座標設定面積計算定積分評価

方針

共有点の x 座標は2次方程式の解なので、(1) は判別式で u の範囲を決める。(2) は x1,x2 の和・積と x1x2 を使い、yi=xi2+1 を代入して x1y2x2y1 を因数分解する。絶対値の中の 1+x1x2 が常に正であることも確認する。(3) は v=u+1 とおいて、奇関数部分の積分が消えることを使い、半円型積分に帰着させる。

解答

(1)

共有点の x 座標は x2+1=(xu)2+u を満たす。右辺を展開して整理すると 2x22ux+u2+u1=0 である。この2次方程式が実数解をもつ条件は判別式が0以上であることなので (2u)242(u2+u1)0 である。これを整理すると 4(u2+2u2)0 すなわち u2+2u20 である。

よって 13u1+3 であり、a=13,b=1+3 である。

(2) x1,x22x22ux+u2+u1=0 の2つの解である。したがって、解と係数の関係より x1+x2=u,x1x2=u2+u12 である。また (x1x2)2=(x1+x2)24x1x2 だから(x1x2)2=u22(u2+u1)=u22u+2=3(u+1)2.よって x1x2=3(u+1)2 である。

共有点は C1 上にあるので yi=xi2+1(i=1,2) である。したがってx1y2x2y1=x1(1x22)x2(1x12)=x1x2x1x22+x2x12=(x1x2)+x1x2(x1x2)=(x1x2)(1+x1x2).ここで 1+x1x2=1+u2+u12=u2+u+12 である。u2+u+1 は判別式が 3 の2次式なので常に正である。

したがって2x1y2x2y1=2x1x2(1+x1x2)=(u2+u+1)3(u+1)2.よって f(u)=(u2+u+1)3(u+1)2 である。

(3)

(1) より積分区間は 13u1+3 である。v=u+1 とおくと、u=v1 であり、積分区間は 3v3 となる。また u2+u+1=(v1)2+(v1)+1=v2v+1 である。したがって I=33(v2v+1)3v2dv である。

ここで v3v2 は奇関数なので 33v3v2dv=0 である。よって I=33(v2+1)3v2dv である。

半径 3 の半円の面積より 333v2dv=3π2 である。次に v=3sinθ とおくと33v23v2dv=π/2π/29sin2θcos2θdθ=94π/2π/2sin22θdθ=94π2=9π8.したがって I=9π8+3π2=21π8 である。

別解

解法2(弦と原点からの距離)

方針

(1) は判別式で共有点条件を求める。(2) は2交点を結ぶ弦の直線を解と係数の関係から求め、原点から弦への距離と弦長で三角形 OP1P2 の面積を計算する。(3) は対称区間へ平行移動し、奇関数部分を消す。

解答

(1) 共有点の x 座標は2x22ux+u2+u1=0を満たす。判別式が0以上である条件は(2u)28(u2+u1)0,すなわち u2+2u20 である。よってa=13,b=1+3となる。

(2) 2根を x1,x2 とするとx1+x2=u,x1x2=u2+u12,x1x2=3(u+1)2.放物線 C1 上の弦 P1P2 の傾きはy2y1x2x1=(x1+x2)=uであり、切片はy1+ux1=1x12+(x1+x2)x1=1+x1x2=u2+u+12.したがって弦の直線はux+yu2+u+12=0である。原点からこの直線までの距離を d、弦長を L とするとd=u2+u+12u2+1,L=x1x2u2+1.一方、三角形 OP1P2 の面積は x1y2x2y1/2=dL/2 である。ゆえに2x1y2x2y1=2dL=(u2+u+1)3(u+1)2.したがってf(u)=(u2+u+1)3(u+1)2.(3) v=u+1 とおくとI=33(v2v+1)3v2dv.奇関数部分の積分は0であるからI=33(v2+1)3v2dv.半円の面積と v=3sinθ の置換により333v2dv=3π2,33v23v2dv=9π8.よってI=21π8である。

総評

難度6、計算量6。目安時間は27分。交点条件は判別式で素直に出るが、(2) の絶対値つき式をどれだけ整理よく処理できるかが中心である。x1y2x2y1=(x1x2)(1+x1x2) と因数分解し、u2+u+1>0 を確認すると符号の迷いが消える。(3) は u+1=v で対称区間に移し、奇関数部分を消してから半円型積分を計算するのが安全である。 解答中に埋め込まれていた弦の見方を独立答案へ分離し、原点から弦までの距離と弦長で面積式を完結させた。

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出典: 東京大学 2014年度 前期 第2次学力試験 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。